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「随分遅かったですね」
デスクに戻ると隣の目黒くんが声をかけてきた。
その手はペースを落とすことなくキーボードを打ち続けている。
「まぁね。
そうだ目黒くん。
あとで話があるんだけど…」
「それはいい話ですか?」
「いい話だと思う」
「仕事?それともそれ以外のこと?」
「仕事に決まってるでしょう?
他に何があるの…
とりあえず仕事落ち着いたら教えてくれる?」
「わかりました。」
目黒くんが少しだけクスッと笑った。
いたずらっ子みたいな顔。
先輩をからかって…
だけど綺麗な顔。
これはモテるのもわかる。
そんな調子でしばらく目黒くんの顔を観察していると
「そんなに見ないでください」
って顔も向けられずに言われてしまった。
耳が真っ赤だ。かわいい。
「ということで、目黒くんにはプロジェクトに参加してもらうことになったから。」
時計の針が16時を指す頃オフィスを出てすぐの廊下で目黒くんに報告した。
「本当ですか?」
「うん。これから忙しくなると思うけどよろしくね。」
「嬉しいです。
頑張ります!」
目をキラキラ輝かせて答える目黒くんは高いヒールを履いても届かないくらい背が高い。
手を握られて上から覗き込まれる形になって思わず腰が仰け反る。
「大丈夫ですか?」
目黒くんに何故か背中を支えられ、その距離はもっと近くなって、このままいったらキスしちゃいそうな距離…
「だ、大丈夫!
仕事戻ろ!」
慌てて離れてオフィスのドアを開けた。
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神八爽蘭(プロフ) - りんごさん» りんごさまコメントありがとうございます。喜んでもらえて嬉しいです!誰オチの作品でも楽しんでいただけるよう頑張って考えますので楽しみにしていてくださいね! (2020年11月30日 17時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - え?!全員分のオチを考えていただけるなんて嬉しすぎます…!ありがとうございます!!更新楽しみにしています! (2020年11月29日 22時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年11月16日 20時