仮面少女

笑う ページ10

「いやー！こんな可愛らしいお嬢様がいらしたとは！」




父「滅相もない！」




つまらない。



息苦しい。



私は一日中貼り付けた笑顔でいた。



貴方「お父さん」




父「なんだ」




貴方「歩いて帰るね！
少し気晴らし！」



私はぺったんこのパンプスと着なれない純白のワンピースを着て街を歩く




貴方「あっ…」




目が合ってしまった




私は走って逃げる




ーーｶﾞｼｯ




貴方「アハハー
部活もう終わったんだね…
デートなのになにして「それはこっちだ」」




赤葦「何してんだよ、部活休んで
家庭の事情ってマナに聞いても知らないって言うし

お前なにしてんだよ」






遠くからマナが泣きそうな顔してる




貴方「京治手が痛い
やめて？」






私は笑う



笑う



貴方「京治
マナを泣かしたら許さないからね！」





最後の笑いは多分





赤葦「っ…」





貴方「よろしく」






泣きそうな顔してたかも。

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