それでも彼が愛おしい【牛島若利】

かぜ ページ43

9月








貴方「…………なに」








そう言えば帰ってきたんだ。









若利「なんで「話すことないから」待て」








貴方「待つ必要…

なくない…？
じゃーね…」









掴まれた手を振り払う。









若利「俺の意思でしたわけじゃない！」








そんなの…わかってる。








わかってる。









若利「…すまない

俺が「別れてほしいの」…」









でも駄目だった。









貴方「別れて……ほしぃっ…」









やっぱり若利を前にすると涙が止まらないし






イライラするし









貴方「好きだからっ…嫌なの

違う女と交わったこともキスした事も
許せないの…っ


ごめん」









大好きだから、









他の人と交わってしまったことを考えるだけで









貴方「大好きでっ…ごめん…


若利…」









頭が空っぽになって、自分が自分じゃなくなるんだ。

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