負けないで knsha ページ21
side:きんとき
彼のお見舞いに来たはずなのに俺は病室に行かないで病院の屋上に行き、名もない歌を静かな屋上で奏でる。
「〜〜〜〜♪」
彼に向けて歌ってるのかもしれない。自分でも分からない。俺が1人で歌っていると屋上の扉がガチャッと開かれた。そちらを見るとそこには病衣を着た俺の大好きな君が立っていた。
「〜♪……なんだよ人が楽しく歌ってる時に(笑)」
「楽しくって…お前お見舞い来てくれたと思ったら看護師さんに屋上に向かいましたよって言われたんだけど。病室来てからこっち来いよ(笑)」
「だって〜(笑)」
「何がだってなんだか(笑)」
と笑い俺の隣に来てくれる彼…シャークん。何故彼が入院しているのかと言うと、昔から彼は体が弱く、中学生の頃から入退院を繰り返している。彼は俺みたいに運動ができない事にちょっと不満を抱いていることも知ってる。俺と一緒に走ったり出来ないからって…その時はちょっと可愛いなって思った。
「なぁもう1回歌ってくれよ。さっきの歌。名前なんて言うの？」
「ん〜…シャークんの歌？(笑)」
「なんだそれ(笑)…じゃあ歌ってよ、俺の歌」
俺は一つ一つ音を繋ぎ先程の歌を彼に聞かせる。シャークんは隣で首をゆっくり動かしリズムを刻んでいる。そんな彼を眺められるのが俺だけって思うとちょっと贅沢だなと思う。
「〜〜〜〜♪……はぁ…どう？」
「ん、いい歌だったよ。あぁ〜…俺もきんときみたいに元気な体だったら良かったのに…(ﾑｽｯ)」
ムスッとした表情をしてその場に座り込む彼の隣に俺も座り込む。
「それだったら俺がシャークんの代わりになりたかったよ…」
俺がそう零すとシャークんは大きい声で「ダメ!!」と言われた。俺がびっくりしているとシャークんは1つ1つ言葉をこぼした。
「ダメ…俺がきんときの立場だったら俺きんときみたいに…元気づけられないし…何も出来ないから……この辛さを分かるのは俺だけでいいよ。」
悲しそうに呟くシャークんを俺は抱きしめる。
「うおっ……どうしたの？きんとき…」
「…いや…ちょっとね……」
「……そう…」
「……ちょっとだけこのままでいい？」
「…うん、いいよ。きんときが満足するまでこのままでいいよ。」
彼にそう言われ、ギュッと抱きしめる力を少しだけ強める。前抱きしめた時より細くなった彼の腰…もしかしたらもう少し強く抱きしめたら折れてしまうのではないかと心配してしまう。
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こゆき(プロフ) - kiki@深碧さん» ありがとう(*^^*)僕もきーちゃん大好き(>ω<) (2019年12月10日 16時) (
レス) id: 6895895ea4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki@深碧(プロフ) - こゆきさん» ありがとー♪本当こゆきちゃん大好き(o>ω<o) (2019年12月10日 15時) (レス) id: 1bbfa5a451 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - kiki@深碧さん» おぉ!!リクエストに挑戦!!困った事があったらいつでも相談してね(*^^*) (2019年12月10日 15時) (レス) id: 6895895ea4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki@深碧(プロフ) - こゆきさん» 応援してるねー(o>ω<o)うちは、50話いったら…今の予定だとリクに挑戦しようかなって思ってるよ…緊張するけど…難しいの書けないし理解力やら語彙力やらその他諸々無いから…とにかく50話おめでとう(*´∀｀) (2019年12月10日 15時) (レス) id: 1bbfa5a451 (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - kiki@深碧さん» きーちゃんありがとう!!皆堕ちちゃう(笑)次回作も頑張ってやっていくよ(*^^*) (2019年12月10日 10時) (レス) id: 6895895ea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こゆき | 作成日時：2019年6月9日 15時
