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流星side
東京に旅立つ日
1人になりたかった。
思い出に残った場所に行きたかったから。
最後に向かったのはやっぱりあの雪山で、
流星「弦のバカ…っ」
【弦のバカ！】
すると今1番聞きたかった言葉だった。
弦「うるせーよ」
弦「お前、行くのか？」
流星「俺さ、今すっげぇ楽しい」
弦「は？」
流星「お前に会えて和央にも会えて、
たくさん変わった」
「ありがとうな」
弦が俺を抱きしめた。
弦「行くな」
流星「ドラマじゃねーんだから」
弦「お前がいなくちゃ
調子が狂う、だからそばにいろ｣
｢お前がいなくちゃつまんねーんだよ｣
流星「それ、」
弦「お前が言ったんだろ」
流星「そんなこと言われたらっ…」
白い煙が広がる。
弦「好きだ。
流星…」
流星「いまさら、おせーんだよ
バカ、弦」
お互いの唇が重なった。
流星「大事にしろよ」
弦「当たり前だろ」
弦「お前みたいな生意気なやつ
俺しかそばにいてやれねーだろ」
流星「こっちのセリフだっつーの」
この日おれは弦と一緒に家に帰った。
新幹線の時間を逃したのだ。
わざとだと言われたらわざとかもしれない。
でも父は喜んだ
父「流星、おかえり」
流星「ただいま笑」
父「今日は弦くんも一緒にご飯食べるかっ！」
弦と顔を見合わせて笑うと
弦「お父さん、流星は俺が幸せにしますから」
父「よろしくお願いします」
俺と弦の出会った話はここでおしまい。
でも俺達の物語はまだ続く。
弦「おせぇ！」
流星「しょうがねーだろ！
昨日お前の電話のせいで
なかなか眠れなかったんだから」
弦「それは、お前が毎日電話しろって
言ったからだろ？」
流星「そんなこと言った覚えありませんけど？」
弦「このやろー、」
和央「ちょっと！二人とも喧嘩しないの！」
弦「やっぱり和央は違うわ」
流星「浮気ですか、弦くん。」
弦「ちげーわ！アホ！」
流星「アホいうな！このバカ弦！」
弦「なんだと？」
真っ白い雪の中を走る。
弦と出会えた奇跡を
俺は信じ続ける。
【プリンシパル】
あなたは主人公になれましたか？
END
終わり
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作者名：kokoのん x他3人 | 作成日時：2018年10月8日 12時
