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17. ページ17
ある日の放課後だった。
早く帰る弦を門のところで待ち伏せした。
流星｢なにやってんの？｣
弦｢帰ろうとしてんだよ｣
流星｢最近一緒に帰らないと思ったら
弦くん、思春期ですか？｣
弦｢うっせー、｣
靴を履きスタスタと前を歩く弦に
俺はずっと問い掛けた。
流星｢なんで一緒に帰んないの？｣
無視し続ける弦の腕を引っ張ると
弦は口を開いた。
弦｢お前らの邪魔したくねーんだよ｣
流星｢は？｣
弦｢和央が、やっと俺以外の人の
名前を呼ぶようになった。
話すようにもなった。
もう、俺は…｣
流星｢弦の生きがい無くなったんだ｣
弦｢うるせー、｣
流星｢おれが、なってあげようか？｣
弦｢は？｣
流星｢弦の生きがいに｣
弦｢おまえ、調子乗んなよ？｣
流星｢嘘だよ、｣
｢でも、お前がいなくちゃ
調子が狂う、だからそばにいろ｣
｢お前がいなくちゃつまんねーんだよ｣
弦の頭を撫でると前を進んだ。
後ろから聞こえる弦の声
弦｢うっせぇー！｣
そんな弦の声を聞いた俺は
心のどこかで安心した。
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作者名：kokoのん x他3人 | 作成日時：2018年10月8日 12時
