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的場side
別に欲求不満ではないのだ。
彼女の服が濡れて、下着が透けていようと特には。
まぁ他の者には絶対に見せたくはないとは思うし、見た者の目は潰しても構わないとは思うけれど。
今目の前には一組だけ敷かれた布団。
七瀬のいらない気遣いが腹立たしい。
的場「仕方ない。
私はそこら辺で適当に寝るのでAさんはこの布団使ってください。」
布団で寝ることに拘りはないし、寝られれば別に。
そう思い、横になろうとすると、腕を引っ張られる。
A「ダメですよ！静司さん疲れてるんだから！
一緒に寝れば大丈夫です！
私静司さんが思ってるより寝相良いですから！」
正直寝相は別にどうでもいいのだけれど、彼女は名案だと言わんばかりにそう言う。
的場「…私が貴女に何しても文句言わないで下さいよ。」
A「言わないです！」
本当に欲求不満ではないのだ。彼女が特別なだけで。
どうやら私を余裕のある大人の男と思っているようだから、実はそんなに余裕がないだなんて知られたくない。
的場「眠れませんか？」
A「なんか、ドキドキして…眠れないです。」
知られたくないのだけれど、
的場「あまり可愛いことを言わないで下さい。」
A「あ、や…違くて…。」
的場「なんです？今更恥ずかしくなってきたんですか？」
A「……はい。」
背を向けているから彼女が今どんな顔をしているかはわからない。
的場「先程何しても文句は言わないと言いましたね？」
あぁでも、キスくらいなら許されるだろうか。
A「え？」
的場「一緒に寝るだなんて、随分と大胆な事を言い出すものだから驚きましたが、本当に何にも考えて無いんですねぇ。」
何も知らない真っ白で綺麗な貴女を、いつか俺だけの色に染めることができるだろうか。
A「えっ、あの…静司さん？」
少しはだけだ着物から覗く肌が、耳まで赤く染めて恥じらうその表情が。
的場「貴女の覚悟が決まるまで手は出しませんので。」
全てが愛おしい。
的場「ですが、これくらいは許して下さいね。
…あまり男を煽るものではありませんよ。」
A「は…い。」
的場「それでは、おやすみなさい。」
A「…おやすみなさい。」
といったところで、すぐに眠れるわけもないんですがね。
七瀬「おやおや。」
翌朝、仲良く眠る2人の姿を見た者は、
七瀬「余計なお世話ではなかったでしょう。」
と、優しい表情で呟いたという。
fin.
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はりそん(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます！私も好きです〜！ (10月6日 20時) (
レス) id: bafcf47fba (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - やっぱりすきー！ (10月6日 11時) (レス) @page17 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - お久しぶりです！！またこの作品を読むことができて嬉しいです🥰更新楽しみにしております！ (2023年1月10日 15時) (レス) id: 4a2a08a0e5 (このIDを非表示/違反報告)
はりそん(プロフ) - よるのとばりさん» ありがとうございます！高校生的場さん大好きで、絶対夢主ちゃんと絡ませたいと思った結果、感情輸入し過ぎて一部ただの的場オタクと化してしまった所もありましたが…。そう言って頂けて嬉しい限りです！！ (2021年2月24日 0時) (レス) id: bafcf47fba (このIDを非表示/違反報告)
よるのとばり(プロフ) - 過去の静司さんもかっこよくて最高でした…更新ありがとうございます！m(_ _)mありがたや…楽しく読ませていただきました！ (2021年2月23日 12時) (レス) id: 71eb16ff2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりそん | 作成日時：2021年2月1日 11時
