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第25話 ページ27

コンコンッ



扉がノックされ

返事をする前に勝手に開けられる



清「水…持ってきた…」



『清…さん?』



清「うん。…ほら水!喉痛くねーの?あんなに吐いたら喉痛めるから…飲めよ!」



部屋の真ん中にある机にコップがおかれる



『あ、ありがとう…ございます……』



今気がついたが喉が痛い…ありがたく貰い一口飲む




清「…あとな、清さんじゃなくて、清!とか呼び捨てでいいから!!」



『は…?』


唐突に言われる


清「呼んでみて!!」



『清…?』



清「もっと…お兄ちゃんらしく呼んでもらいたい!」



『はぁ…?…えっとじゃあ清…兄?』



清「それ!!!」



『えぇ…』



清「今からそれな。…よっしゃ!俺一番!!」



人差し指を高々と上に上げた清…兄…。


なにやってんだ。





呆れたからまた伏せようと顔を下にした瞬間タオルを頭に乗せられ体が反応した



『うぇっ…』



清「お前カッパは脱いだものの髪ふいてないって…」



私の髪をふこうとするので反射的に腕で阻止する


でもやはり男と女…清兄…の方が力が強く腕を掴まれる


抵抗しようと顔を上に上げた


そこには清…兄ではなく違う男の顔が見えた


昔見た顔でそっくりで

なんでまた思いだすんだろうって

驚いた

幻覚に包まれる

大きく大きく…



『あっ…あっ…離して…やめろっ…』



相手は清兄だ、あいつじゃない。

**を殺したやつじゃない

安心しろ

あいつじゃない


目の前にいるのは清兄だ。


何度心に聞かせても通じない


目の前の幻覚は消えない


お願いだ、早く、早く、

清兄を傷つける前に

また冷たくしたくない







ポンッ


頭に手を乗せられ撫でられる


そして、優しく


清「大丈夫、大丈夫だから。怖かったろ?でも大丈夫だから…大丈夫。」



もう一度顔を上げるとそこには男の顔はなく父さんの顔があった



また幻覚だ


『父…さん』


幻覚なのに嬉しい

さっきまで出てこなかった涙が頬を伝って出てくる


自然に下をむいてしまう


涙がとまらない







清「安心していいから…お前がどんだけ怖い思いをしたかはわからないけど…俺はお前の気持ちがわかる」



清兄の言葉に驚く


また顔を上げるとそこには清兄の顔があった

清兄の目はどこか優しかった。



清「だから…ウェ!?な、なんで泣いて…あ、えっ…どうしたら…」



清兄は私が泣いていたことに気づき慌てだす



気づくの遅いんだよ




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ミュウ - 開始早々笑いました。(笑って堪えてのくだり) (2018年11月9日 22時) (レス) id: 5da253365d (このIDを非表示/違反報告)
お湯oy&抹茶ma(プロフ) - あーちゃんさん» 初読みですか!!ありがとうございます!!頑張ります!!! (2016年3月21日 7時) (レス) id: f10fa5cc89 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初読みです(*^。^*) 頑張ってください! (2016年3月21日 3時) (レス) id: a3089f08f2 (このIDを非表示/違反報告)
お湯oy&抹茶ma(プロフ) - マッキーペンさん» コメントありがとうございます。更新できるよう頑張ります (2016年1月28日 5時) (レス) id: f10fa5cc89 (このIDを非表示/違反報告)
マッキーペン - がんばってください (2016年1月26日 21時) (レス) id: e7d6b5dbe5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: お湯&抹茶 | 作成日時:2015年8月17日 5時

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