第24話 ページ26
香奈の家を出たら突然雨が降ってき、どしゃ降りになった。
道路のアスファルトに雨が強く叩きつけられる
香奈からカッパ貰っててよかった…
つくづくそう思う。
香奈から預かった大量の雑誌を雨に濡れないようにパーカーの下にいれ家までダッシュした
ｻﾞｧｰ
おぃ…逃げ…なよ…
ｻﾞｻﾞｯ
ま……よ……してやるから
ｻﾞｧｰ
走ってる途中そんな声が聞こえ立ち止まる
ｻﾞｻﾞｯ
な……で逃げ……だ……。
ｻﾞｻﾞｯ
昔聞いた声が頭の中に響いてくる…。
嫌だ、やだ、ヤダ、ﾔﾀﾞ
来るな、くるな、クルナ、ｸﾙﾅ!!
『あっ…あぁ…あっ…うぅっ…』
間抜けな声がでる…
逃げなきゃ…
誰から？
逃げなきゃ…
誰から？
逃げなきゃ…
ねぇ誰ってば…
頭の中がごちゃごちゃになる
逃げなきゃ、来るな、嫌だ、
そんな言葉で埋め尽くされる
死にたくない!!
この言葉が出てきた瞬間私は走りだした。
『ﾊｧｯﾊｧｯﾊｧｯ…』
逃げなきゃ捕まる
誰から逃げてるのかわからない
後ろをむくな
むけば死ぬ
前だけを見ろ
振り返るな
絶対に…
頭の中で次々とリピートされる
目元が熱い
吐き気がする
精神は耐えられなかったが体が耐えてくれた
やっとの思いで家にたどり着く
ｶﾞﾁｬｯ
『……』
視線が集まるのがわかる
早く早く早く
バレないようにしなきゃ
早く
ﾊﾞｻｯ
清さん？がバスタオルで髪をふいてくれた
でも鳥肌がたって
ﾊﾞﾁｯ
『触…るな』
気持ち悪くなった。
「＊＊＊…」
誰の声が微かに聞こえたが今はそれどころじゃなくトイレへ直行した
『おぇっ…うぅっ…』
気持ち悪いのを全部吐き出す…
なかなか出てはこなかった
数分経って
リビングへ戻ればまた話しかけられた
ほんとは言うとおりにしたい
でも怖くて
これ以上心配はかけられなくて
『私に構うな』
また冷たく返してしまう。
自分の部屋に駆け足で戻りドアを思いっきり閉め、壁の隅へいき体操座りになる。
冷たく返してしまった
ほんとにこんな自分は嫌だ
素直になりたい
なんで怖がるんだ
何故…何故？
怖がる理由がわからない
もう何もわからない
何故怖がる
何故素直になれない
笑顔で接せられない
私はほんとに臆病者だ
悲しいはずなのに
虚しいはずなのに
涙は一粒も出てきはしない
なんで泣きたい時に泣けないの…？
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ミュウ - 開始早々笑いました。(笑って堪えてのくだり) (2018年11月9日 22時) (
レス) id: 5da253365d (このIDを非表示/違反報告)
お湯oy&抹茶ma(プロフ) - あーちゃんさん» 初読みですか!!ありがとうございます!!頑張ります!!! (2016年3月21日 7時) (レス) id: f10fa5cc89 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初読みです(*^。^*) 頑張ってください！ (2016年3月21日 3時) (レス) id: a3089f08f2 (このIDを非表示/違反報告)
お湯oy&抹茶ma(プロフ) - マッキーペンさん» コメントありがとうございます。更新できるよう頑張ります (2016年1月28日 5時) (レス) id: f10fa5cc89 (このIDを非表示/違反報告)
マッキーペン - がんばってください (2016年1月26日 21時) (レス) id: e7d6b5dbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名： お湯&抹茶 | 作成日時：2015年8月17日 5時
