第2話 ページ3
ｺﾞｵｵｵｵｵ
それは暗く湿った場所で
「逃げて！！！うちはいいけん！！はやく！！！」
『い、イヤだよ！！鈴姉と一緒に行く！！！一緒に逃げる！！』
なんでこんなことになったのかわからない…
あぁ…またこの夢だ。
小さい頃の夢。
絶対に振り返りたくない。
でもみてしまう。
どうしても
忘れられない…。
「おい…まてよ…」
とてもドスの効いた声が響く…
それはとても低い声で…加工したんじゃないかと思うくらい低い。
男は灯油をそこら中にまきながらこっちにくる…
不気味な笑みを浮かべて
「２人まとめて殺してやるからさぁ…こいよw」
「はやくっ…にげて…ょっ!!!!!」
『ヤだっ！！！鈴姉と一緒にいる！！！鈴姉のそばにいる！！！』
「うちも…すぐ行くけん！！！だから…はやく！！！」
逃げたかった…
逃げたくても足は動かなくて
「ｱﾊﾊﾊ!!!!!!!!ｺﾘｬｧｵﾓｼﾚｪ」
男は灯油を手から放し
水たまりなのかガソリンなのかわからないなにかに浸っているオノを手に取ると
振り上げ
ｸﾞﾁｬｯ
狭い空間で嫌な音を立てた
あの時
足が動いていたら
助けられたの…かな…？
ｸﾞﾁｬｯと音を立てた先にはさっきまで人だっただろう肉の塊があって
男は同じ動作でオノを振りかざしていた
私は涙を拭いながらただ外にでることだけを考えてひたすら走っていた。
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ミュウ - 開始早々笑いました。(笑って堪えてのくだり) (2018年11月9日 22時) (
レス) id: 5da253365d (このIDを非表示/違反報告)
お湯oy&抹茶ma(プロフ) - あーちゃんさん» 初読みですか!!ありがとうございます!!頑張ります!!! (2016年3月21日 7時) (レス) id: f10fa5cc89 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初読みです(*^。^*) 頑張ってください！ (2016年3月21日 3時) (レス) id: a3089f08f2 (このIDを非表示/違反報告)
お湯oy&抹茶ma(プロフ) - マッキーペンさん» コメントありがとうございます。更新できるよう頑張ります (2016年1月28日 5時) (レス) id: f10fa5cc89 (このIDを非表示/違反報告)
マッキーペン - がんばってください (2016年1月26日 21時) (レス) id: e7d6b5dbe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名： お湯&抹茶 | 作成日時：2015年8月17日 5時
