選抜と約束 ページ9
──
先日の防衛術での一件はそれなりに自分の自尊心を傷つけ、ちりちりと少しずつわたしの心を蝕んでいた。
いつまでも気にしているわけにもいかず、傷ついた心を無視して過ごしていたある10月のこと。
「A〜〜ッ！」
後ろから名前を呼ばれたので振り返ると箒を持ってこちらに近寄ってきたのはジュニとミンハオくんだった。
『ジュナ、ミンハオくん、どうしたの？』
JN「A聞いて！！」
ジュニが興奮を抑えきれない様子で話し始める。
MH「…ジュニヒョンちょっと落ち着いて」
JN「A！あのね！
僕、クディッチの選手に選ばれたんだ…！しかもシーカーだよ！」
『え…？！本当に！？！やったじゃん、ジュナ〜〜！！』
JN「ありがとう、A〜〜！！」
ずっとなりたいと言っていたのでわたしまで嬉しくなって両手を合わせて一緒にぴょんぴょん跳ねて喜んだ。
MH「Aヌナ…ㅋㅋㅋ嬉しそうだね」
JN「ミョンホ、こんなクールぶってるけど選抜テストの時もずっと見てくれてたし声出して応援してたからね、」
ミンハオくんもかわいいとこがあるじゃないか、と思い彼を見ると恥ずかしそうに笑っていた。
『そっかあ…、すごいね…
今年のクディッチ寮対抗杯、楽しみにしてるね。くれぐれも怪我しないように』
JN「うん、ありがとうA、」
MH「あ、そうだ。僕スプラウト先生のところに用があるからもう行かなくちゃ、じゃあね」
そういうとミンハオくんはひらひらと手を振って歩いていった。
JN「…ねえ、A。
2年生の時に約束したの覚えてる？夜一緒に箒に乗ろうって」
『ああ、うん。覚えてるよ』
JN「今年こそそれをやるべきなんじゃないかと思うんだよね」
ジュニの顔が悪ガキモードになっている。
なるべく減点はされたくないし規則破りはしたくないのだが。
『でも夜に抜け出すなんて無理じゃない…？消灯時間もあるし、透明マントなんて持ってるわけないし、見つかっちゃうよ』
JN「それを今から僕達で考えるんでしょ〜！」
『そうは言ったって…。見つからない方法なんて透明薬か姿くらまし術しか無くない？
それに、見つかったらハッフルパフまで減点されちゃうよ』
JN「見つかんなければいいの。A、魔法薬得意だったよね？」
にっこりと笑って首を傾げるジュン。
『はあ…、じゃあ考えとく』
JN「やった！絶対だからね！じゃあ決まったらまた作戦会議ね」
そういうとぴゅーっと走って校舎へ戻っていってしまった。
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屑(プロフ) - Shooさん» ありがとうございます(^｡^)！！！吹っ飛ばすかどうかもうちょっと検討して更新しますね〜！お褒めの言葉も力になります、感謝👊🫶 (4月25日 23時) (
レス) id: 2271d2c199 (このIDを非表示/違反報告)
Shoo(プロフ) - 4年生飛ばす、全然大丈夫です！！毎回面白いので、屑さんの思い描くようにしちゃってください！！！楽しみにしてます！ (4月25日 2時) (レス) @page28 id: ce8165260a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屑 | 作成日時：2024年2月22日 0時
