夜間飛行 ページ22
──
あっという間にクリスマス休暇が終わった。
“決行”の日は来たようで休暇明けの天気の良い朝、ジュニからふくろうが飛んできて「夜の10時、中庭で」と書かれたメモを受け取った。
その日の夜、わたしは調合した透明薬の瓶2つをポケットに押し込み同室のアナを起こさないようにそろりそろりと寮を後にした。
JN「…おーい、A…！こっち…！」
草むらに隠れたジュニが手招きをする。
『はい、これジュニの分。1時間くらいで効果は切れちゃうからね』
JN「ありがと、じゃあ乾杯、」
瓶の蓋を開けて2人で瓶をカチンと合わせて薬を飲み込んだ。
『う、大丈夫かな…』
JN「すごいよA、ちゃんと透明になってる！」
『ほんとだ、よかった…、時間ないよ、早く行こ』
JN「おっけ〜、じゃあしっかり捕まってね」
箒に跨ってジュニのお腹に腕をまわしぎゅっと掴まった。
ジュニが地面を蹴ると地面はあっという間に離れて行き澄んだ星空の中を箒で駆けていく。
『わあ…』
JN「ふふ、綺麗だね」
『…すごいね、ジュナ』
JN「うん、これをAと見たかったの。
…校則破らせちゃってごめんね」
『これが見れるなら多少の罰則受けてもいいかも』
JN「…まさかAがそんなこと言うなんて」
『うそうそ。ㅎㅎ
でも本当に綺麗。わたし1人だったらこんなの考えもしなかったし見れもしなかったよ、ジュニのおかげだね、ありがと』
JN「…Aが喜んでくれてよかった！」
その後、湖の上を飛んだり橋の支柱の間をくぐってみたり、それはそれは夢を見てるような夜間飛行だった。
思う存分飛んだ後、ジュニはわたしの寮が近いからと天文台に降ろしてくれた。
『ジュニ、ありがとう。校則破ったのは…ちょっと気が引けたけど冒険してるみたいで楽しかった』
JN「僕のほうこそだよ、Aと綺麗なものが見られて良かった！
…じゃあ薬が切れる前に戻…」
その時天文台の入り口から声が聞こえて私たちは咄嗟に物陰に隠れた。
「…〜！」
JN「…やば、見回りの先生かも」
『しっ！声出したら見つかるって』
「貴方たち、ここで何をしているんです？
消灯時間はとっくに過ぎていますよ」
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作者センイルでご機嫌更新
もう1話あげるかも
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屑(プロフ) - Shooさん» ありがとうございます(^｡^)！！！吹っ飛ばすかどうかもうちょっと検討して更新しますね〜！お褒めの言葉も力になります、感謝👊🫶 (4月25日 23時) (
レス) id: 2271d2c199 (このIDを非表示/違反報告)
Shoo(プロフ) - 4年生飛ばす、全然大丈夫です！！毎回面白いので、屑さんの思い描くようにしちゃってください！！！楽しみにしてます！ (4月25日 2時) (レス) @page28 id: ce8165260a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屑 | 作成日時：2024年2月22日 0時
