寝不足 ページ19
──
クリスマス休暇が近づく冬の日。
わたしは毎日大忙しな日々を送っていた。
なぜかというとまず当たり前に授業を受けなければならない。
授業を受ければ課題がある。そして1人での実戦練習も欠かさずに行っていた。
それに加えて始めたのが例のジュンに依頼された透明薬の調合だ。
クリスマス休暇後でも良かったのだが何故か中途半端な時期に調合を初めてしまい、今に至る。
そのせいで絶賛、睡眠不足だ。
嘆きのマートルにも「あンた、目の隈も酷いし顔色も青白くて幽霊みた〜い！」とおちょくられてしまった。
『ふあぁ…』
「あら、大きな欠伸だこと。ちゃんと寝ないとだめよ」
談話室の机で隣に座っているアナが言う。
『うん…、色々やってたら全然寝れなくて…』
思わずぐでーっと背もたれに倒れて天井を見る。
瞼が重い。ああ、このままだと寝てしまう。…
・・・
──WN side
図書館で課題を終えて寮に戻ってきた。
中へ入るとワットフォードが「あ、いいところに！」と声をかけてきた。
「A、寝ちゃって私に寄りかかったままなの、教授のところに用があっていかなくちゃいけないんだけど…。
ちょっとここ代わってくれない？」
WN「…ああ、わかった」
Aの体を支えながら起こさないようにワットフォードと位置を変わる。
「この子、ずっと眠そうにしてて寝れてないみたい。ちょっと寝かせてあげて、それじゃ」
隣で肩に寄りかかるAは気持ちよさそうにすやすやと眠っている。
自分の着ていたローブをかけてやった。
最近授業が終わると大急ぎでどこかに行って帰ってきたと思ったら夜遅くまで課題をしているのは知っていたが、自分が何か口を出すのも違うと思って黙って見ていた。
WN「…どこで何をしてるんだか」
『ん…、あれ』
WN「あ、起きた？」
『え…あ、うん起きた。ごめんウォヌ、肩…』
WN「なんでって顔してるなㅎㅎ」
『うん…、アナと話してたのは覚えてるんだけど』
WN「そのまま寄りかかって寝ちゃったんだって。
A、また遅くまで起きてるでしょ。」
『う…、ごめんなさい』
WN「最近授業終わってもすぐどっか行くし…」
『ご、ごめんウォヌ…』
俺が眉を顰めてそう言うと彼女は申し訳なさそうに縮こまっていった。
その姿がなんだか面白くも可愛らしくも見えてきて笑いそうになる。
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屑(プロフ) - Shooさん» ありがとうございます(^｡^)！！！吹っ飛ばすかどうかもうちょっと検討して更新しますね〜！お褒めの言葉も力になります、感謝👊🫶 (4月25日 23時) (
レス) id: 2271d2c199 (このIDを非表示/違反報告)
Shoo(プロフ) - 4年生飛ばす、全然大丈夫です！！毎回面白いので、屑さんの思い描くようにしちゃってください！！！楽しみにしてます！ (4月25日 2時) (レス) @page28 id: ce8165260a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屑 | 作成日時：2024年2月22日 0時
