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猫と飛ぶ ページ41

──
この間クリスマスが終わったと思ったのに、気づいたらもうイースター休暇に突入していた。

今回は学校に残ることにした。1週間授業に出ていなかった代償はそこそこあり、わたしは大広間でせっせと課題と睨めっこしていた。

JN「あれ、A?」

『あ、ジュナ!なんか久しぶりだね』

JN「今回は帰らなかったんだね、珍しい」


ここ座るね、と言いながら向かいに座るジュン。


JN「A、3年生の選択は決めた?僕、全然決まんない」


はあ、と小さなため息をついて羊皮紙を眺める。

来年から将来の進路にも関わる選択科目が始まる。イースター休暇中にそれを決めなければいけないのだ。


『わたしも決めてない…大体さ、わたし達まだ幼いのに、これで将来が決まるかもしれないって…どうしたらいいかわかんないよね、』


JN「将来について考えてることなんて来年クディッチ選手の試験受けようと思ってるくらいだよ…」


『それでも目標があるからいいじゃん、クディッチ見るたびに来年はジュニが出るかもしれないと思うと楽しみだよ』

そう?と言いながら嬉しそうに頬を掻くジュン。

JN「そうだ、A!息抜きに箒に乗りにいかない?

ほら、さっきから羽根ペン全く動いてないし」

『い、今から?』

JN「ほら早く片付けて!!行こ!!」


・・・

JN「じゃーん」

ジュンが見せてきたのはまだ新しいニンバス2001だった。

『え、どうしたのこれ』

JN「両親が送ってくれたんだ〜、来年頑張れるようにって」

『へ〜、すご…』

JN「さ、乗って。後ろ」


ジュニが箒に跨りながら言う。

『…はい?』


JN「ほら早く!ちょっと早くて怖いかもしれないから、ちゃんとつかまっててね」


『う、うん』


彼の腰に腕を回しつかまる。ジュニの体温が伝わってきて少し恥ずかしい。

JN「じゃあ、出発」

トン、と地面を蹴ると少し早くも緩やかに上昇しあっという間に城のてっぺん近くまで来ていた。


塔の間を飛び回ったり橋の下をくぐったり湖の水面すれすれを飛んでみたり。


JN「A、横向いてみて」

そう言われて視線をそちらに動かすとそれは美しい夕焼け空が見えた。

『わあ...!ジュニ、夕焼けがすごいよ..!!』

JN「うん、これをAに見せたかったの。1人で来た時に見つけて誰かと一緒に見たかったんだぁ」


『…ありがとうジュニ』


JN「次は夜来ようね、星空の中を飛べたらきっとものすごく綺麗だよ」


うん、と返事をしながらまた彼にぎゅっとつかまった。

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(プロフ) - イクさん» ありがとうございます✌️少しずつみんな歩み寄るのでお楽しみに🥹 (2月21日 8時) (レス) @page49 id: 2271d2c199 (このIDを非表示/違反報告)
イク(プロフ) - ウォヌの恋心が垣間見えてきてキュンとします(*^^*) (2月15日 23時) (レス) @page44 id: bbc12a723a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!頑張って更新します✌️ (2月11日 9時) (レス) id: 2271d2c199 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - こんにちは。ハリポタも好きなので続きがとっても楽しみです! (2月6日 23時) (レス) @page34 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - にくさん» ありがとうございます^_^!オリジナルもありきですが楽しんでいただけて嬉しいです✌️ (2月6日 22時) (レス) id: 2271d2c199 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年1月27日 22時

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