待宵草と咲く

飛行術 ページ5

──


「今日から授業が始まります。
時間割は配布した通りなので授業に遅れないように。


基本ハッフルパフと2寮合同で授業をしますが

時間割の関係で他の寮と一緒になることもある。

君たちの勤勉さで寮の得点が増えるよう、期待していますよ」






担任のフリットウィック先生が高く積まれた本の上で

レイブンクローの1年生にそう話した。





「早速今日飛行術があるのね。ちゃんとできるか不安だわ」





そう向かいで話すのは同室のアナ・ワットフォード。

同室というのがきっかけで仲良くなれたがとても聡明で良い子である。





『わたしも...。家族が飛んでるところは見たことあるけど、

自分はやったことないからなあ...。』



・・・





──グラウンド






「ボサっとしてないでさっさと箒の横に立つ！」






そう話すのは黄色い鷹のような瞳をした飛行術の先生。






「箒の上に手を出して【上がれ！】と言うのです」






無駄のない先生の指示に従って生徒たちは口々に【上がれ！】と言う。





一発で上がる子もいれば箒が少し浮く子、全く反応しない子、様々だ。






ウォヌくんやジフナの方をチラッと見たが成功しているようだ。





自分も遅れを取らないよう続けて【上がれ！！】と言ってみる。





箒はフラフラと揺れるが手に収まろうとはしない。



『【上がれ！】』


そんな願いも虚しく揺れ続けるだけ。







『え〜...なんでェ.....』






周りが次々と成功させていく中で取り残される自分。


情けなくなってきて泣きそうになっていた時。







？「ねえ、君。一回深呼吸してみて！」

＿＿＿＿＿＿＿

なんでこんなに話進めづらいんだろうと思ったけど
空白開けすぎなせいでした。
次回から詰めます。
夢主と彼らのエンカもできるだけふやします。

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