悪戯 ページ23
──数日後
2年生が始まってからも授業が終わったら図書室か必要の部屋、というルートは変わらなかった。
でもあの頃のように根詰めてはやっていない。
それと、必要の部屋のことはいまだにジョンハン先輩以外知らない。理由があるわけではないけれど何故か秘密にしておかなければいけない気がした。
今日は図書館に向かう日だ。薬草学の授業で出されたマンドレイク草についてのレポートを終わらせる。
『...うぇッ!?』
静かな廊下をまた一歩進んだ瞬間、目の前がもくもくと煙幕で真っ白になり時々体の周囲をパチパチと花火が舞う音も聞こえた。
『なになになに....こわい...!』
前が見えないので動けずに立ち尽くしているとじきに煙が引いていった。
JH「あは〜、またひっかかったね、A」
『もう...また先輩ですか....』
SC「俺もいるよ〜」
スンチョル先輩がジョンハン先輩の後ろから顔を出した。
『3年生になったのに相変わらずですね...ジョシュア先輩は?』
SC「今は女の子に呼び出されてる。Aが休暇終わったのに俺らに構ってくれないからだよ」
JH「まじゃ、可愛くしてあげたんだから感謝して」
そう言いながら手鏡を渡してきた。
『なんですか...って、え?!何これ!先輩!髪色!!』
JH「うん、よく似合ってるよ」
手鏡には黒髪からシルバーブロンドに変わった自分が写されていた。
『も〜...!!どうするんですかこれ!どのくらいで元に戻るんですか...』
JH「たぶん1週間くらい。似合ってるから大丈夫!」
『は、はあ...』
口答えしても髪色は戻らないし勝てる気もしなかったので早々に諦め、わかりました。じゃあ、と図書室に向かおうと足を進めた。
SC「あ、待ってA」
スンチョル先輩に腕を掴まれた。
SC「ここから真剣な話。休暇明けから怪しい肖像画が校内の額縁を彷徨いてるらしい。
偶に女子生徒が話しかけられてるみたいだから、正体は俺らも分かってないんだけど...気をつけて。」
『...なんでそんな重要そうな話この悪戯の後するんですか、信憑性ないですよ...』
JH「A、これは本当だからね、嘘じゃないしなんかあったら怖いから気をつけて。」
二人がやけに真剣そうな面持ちで言うので信じることにしておいた。
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ゆっくりペースで更新予定だったのに現実がげえ疲れすぎて夢に助けを求めるしかなくハイペースで書いてしまっています
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屑(プロフ) - イクさん» ありがとうございます✌️少しずつみんな歩み寄るのでお楽しみに🥹 (2月21日 8時) (レス) @page49 id: 2271d2c199 (このIDを非表示/違反報告)
イク(プロフ) - ウォヌの恋心が垣間見えてきてキュンとします(*^^*) (2月15日 23時) (レス) @page44 id: bbc12a723a (このIDを非表示/違反報告)
屑(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!頑張って更新します✌️ (2月11日 9時) (レス) id: 2271d2c199 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - こんにちは。ハリポタも好きなので続きがとっても楽しみです! (2月6日 23時) (レス) @page34 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
屑(プロフ) - にくさん» ありがとうございます^_^!オリジナルもありきですが楽しんでいただけて嬉しいです✌️ (2月6日 22時) (レス) id: 2271d2c199 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:屑 | 作成日時:2024年1月27日 22時