【怪盗ジョーカー】Ｊの葛藤

Épisode quatre ページ5

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ハチ「できたっすよ」

ハチがそう言って、シャドウの手当てを終えたその時…


ものすごい爆発音が、下から聞こえてきた。


キング「な、何だ…！？」

シャドウを除く全員が窓の外をのぞきこめば、

ちょうどスカイジョーカーの真下のビルが黒煙を上げながら燃えていた。



クイーン「か、火事じゃないの！？
でも、今の爆発音は……」

ハチ「テロっすか！？とうとう日本にもテローー！！！」

キング「…いや、違う！あれを見ろ！」


キングが指さしたのは、屋上。

ビルの住民が次々と、ビルから屋上へと出てくる。


出口が破壊されたか…
屋上で避難活動が行われている。


しかし…

レスキューのヘリは来たものから順に破壊され、
轟音と共に落ちていく。


そして…逃げ惑う人々とは別に、


怪しい人物が……1人。



赤いロングコートに、
肩ほどの長さの銀髪をストレートで下ろしている。

スカイジョーカーからでは、顔は見えない。

だが全員が、“もしかして”と思っていた。


そしてその“もしかして”を、シャドウが確信に変えた。



シャドウ「ジョーカーの仕業だ」


ハチとクイーンが座りこんだ。

よほどショックだったのだろう。


すると突然キングが、スカイジョーカーから飛び降りようとし、
ダークアイがそれを止めた。


ダークアイ「何をされる気ですか、スペード様！」

キング「離せダークアイ！
ジャックと話をしに行くだけだ！」

ダークアイ「それが危険なのです！

あの状態のジョーカーさんと話など…」


キング「あの状態でもジャックはジャックさ、ダークアイ！」


ダークアイとキングの言い争いに割って入ったのは、シャドウだった。


ハチの手当てにより、既に立てるまで回復したシャドウは、

愛用の武器ブラッディレインをキングにつきつけ、言い放つ。



シャドウ「俺を連れて行け」

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