八番目の日常【地縛少年花子くん】

七不思議が捌番目 ページ7

Aside



「で、Aちゃん
さっき、デマの噂って言ってたけど、どこまでが本当なの？」


「深夜2時に校内で現れるのは合ってる。
ただ、現れる場所はほぼ1箇所なのよね
だから割と遭遇率高いよ」


「追いかけてくるって言うのは…」


「それも合ってるわ
でも、捕まると身を引き裂かれるっていうのは間違ってる
本当は、捕まると七不思議捌番目に関しての
記憶を消されるだけよ」


記憶を消している間は意識失わせてるけどね！
目が覚めると家のベッドにいるはず



「……じゃあ、何も怖いこと何てないじゃない」


寧々ちゃんの発言に普がぴくっと反応し、
ニヤニヤしながら私にこそっと耳打ちをしてきた


「……A、怖いの苦手だもんね」


「っち、ちが…！」


「違わないデショ、昔からよく夜道とか狭くて暗い場所で泣きながら俺にくっついてたもんね〜
可愛かったなあ」


いつまで覚えてんのよ…

……そう、私は怖いものが苦手なのです
怪異なのに？って思うでしょ
怪異になる前から苦手だから仕方ないの！！
恥ずかしすぎる…

普は顔あかーいと言いながら私の頬をつついている


「……そういうわけよ寧々ちゃん
怖いことがないのは、私が苦手だからなの

それと花子にはもう頼らないから！」


「ウソでしょA、」


それから暫く普は私の側から離れることはなく、
下校時間が過ぎ夜がきても尚、ずっと私の体を抱きしめていた

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