捌番目と生徒会長 ページ18
Aside
「……何を…」
「さっき致命傷を与えることはできるって言ってたでしょ
あれ、無理だから
あなたは私に傷一つ付けることもできないわ
でもそれだとあなたに不利じゃない
……てことで」
私が生徒会長サンの肩にもう一度触れると、
バチッと音がした
私の手は重症の怪我を負い、深くえぐれている
それを見た生徒会長サンは大きく目を見開いた
「…こんな感じで、私はあなたに少しでも触れると重症を負うわ
まあ要するに結界みたいなものね
私にしか効かないけれど」
生徒会長サンは自分の体を眺めている
そんなに焦らなくても生徒会長サンには何の害もないのに
「……あなたがさっき言った
“人間に危害を加えると祓う”という言葉。
私が何も悪くないときにあなたから襲ってきた場合、
結界があなたの体中に一気に流れ込むわ
怪異でも重症を負う程の力があるもの
人間が受けるとどうなるかは分かるわよね」
私は少し圧をかけるように話した
生徒会長サンは黙っていたが、暫くすると顔をあげた
この様子だと、話を理解できたみたいね
「さすが生徒会長サン!理解が早いね!
てことで、仲良くしてね!」
「悪いけど怪異と仲良くする気は…」
「Aって呼んでよ」
私はにこっと微笑み、会長サンの目を見つめた
お、ちょっと顔赤くなーい??
会長サンもかわいいところあるんだね!
「……気が向いたらね」
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天の河 - 好きです。大好きです。もうほんと好きです。更新、頑張って下さい!楽しみにしてます! (2020年4月29日 14時) (レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 結構面白いです!更新、頑張ってください。最近コロナ流行ってるので、気を付けてくださいね!ではでは、続き待ってます!この際だから、お気に入り入れときます! (2020年4月25日 10時) (レス) id: af2cedb42a (このIDを非表示/違反報告)
季依(プロフ) - いいっすね。 グッド続きがー続きがーはい、読みたいです。 (2020年4月5日 8時) (レス) id: 6c3da3b886 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみみ | 作成日時:2020年1月25日 14時