暗殺集団、せんせーションズ。

なんか気が引き締まったよ。 ページ5

「出来たよ。それよりあの子気に入ったの？」

「うん、だって可愛いじゃん？弄りがいありそうだし」

いや、何言ってるのこの人。なんか怖いんだけど。武器を開発してるやつって皆こうなの？

「と、とりあえず全員紹介したし部屋に案内するね」

そういうコマンダーの後に逃げるようについていこうとくるっと向きを変えたら、背中に感じた温もり。

「これからよろしくね、ファルちゃん」

…耳元で囁くのは辞めて欲しい。擽ったいから。



「ごめんな、ファル。ギークは気に入った奴にはあんな感じだからさ。」

「いや…大丈夫。ちょっと吃驚しただけだし」

心配してくれるコマンダーに申し訳なくて笑顔を作る。正直ちょっと不安しかないけど…。これからほんとに大丈夫か一人でうんうん唸ってたら、ここが部屋だよ。というコマンダーの声が聞こえたので顔を上げる。

「…あれ、俺コマンダーと一緒？」

部屋のネームプレートには俺とコマンダーの名前。てっきり一人部屋だと思ってたけど…。
そうコマンダーに告げると彼はああ、と言って話を続けた。

「最初はそうしようかとも思ったんだけど、初めて来て一人部屋は寂しいし不安だろうから誰かが一人部屋に移ろうってなって。ソニックが移ってくれたんだ」

なるほど、だから彼が一人部屋に居たんだな。後でちゃんとソニックハンターにはお礼を言おう。

「という訳で俺と一緒なんだけど平気？」

「うん、問題ないよ。ありがとう」

ベットや机、広さも申し分ない。俺は持ってきた荷物を机の傍に置いた。

「後、これがファルの服。俺らとお揃いだから」

そういや皆お揃いの服着てたな。ピンクと黒を基調にした動きやすそうなその服を受け取れば俺も早速着てみることにした。

「似合ってるよ、ファル」

「へへ、さんきゅ。なんか気が引き締まったよ。やっと実感湧いたというか」

皆と同じ服を着て、改めて俺はせんせーションズのメンバーになったんだなと再確認。

「じゃあ、改めて。…せんせーションズへようこそ、ファルコンJr.」

ここから新たな俺の物語が始まる。








早速、お気に入りや評価ありがとうございます。これからも頑張っていくので宜しくお願いします。

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