暗殺集団、せんせーションズ。

休み？なんのこと？ ページ17

俺が見知らぬ奴らに囚われた事件から数日。俺は新たな訓練の為、地下の訓練室に来ていた。

「これから体術とナイフの使い方を教えるよ」

動きやすい格好に着替えたコマンダーが告げた。そう、今日の先生はコマンダー。体術ではせんせーションズナンバーワンらしい。
ところで何故体術とナイフの使い方を学ぶかと言うと、実は俺らの武器のほとんどは超生物専用。…というと語弊があるかな。俺以外のメンバーの武器はそうなってる。俺の手裏剣の威力はどちらかと言うと人間向きだったから、一番最初の暗殺にも使ってたけどね。でも俺のもドクターとギークによって威力をパワーアップして貰った。
なので俺も体術を学ぶことになった。正直手裏剣は援護程度であまり前線には出てこなかった(そもそも経験もそこまで多くない)俺はかなり緊張してる。

「まずは体術からかな。俺のやる通りに動いて」

「わかった！」

コマンダーの動きを手本に見様見真似で動いていく。細かいところなんかは教えて貰ってなんとか自分のものへと仕上げていく。途中でナイフの使い方も教わって、人形相手に斬りつけたり刺したり…とかなり動くこと6時間。

「ひー、疲れたー！」

どさりと床に大の字になって寝転がる。こんなに動いたのはスコープにしごかれた日以来かも…。

「お疲れ様。とりあえず今日の訓練はここまでかな」

コマンダーの言葉に心の中でガッツポーズ。さすがにこれ以上はきつい。明日筋肉痛かもな。

「あ、そうだ。今度の休みの話聞いた？」

「休み？なんのこと？」

「たまに長期休みを貰うっていうか、俺らで休みを取る時があるんだよ。その時は必ず旅行に行く決まりなの」

なんだそれ。全くもって初耳だ。そんな楽しそうなイベントがあるなんて！

「んで、ファルはどこか行きたいところとかない？」

「行きたいところかー。温泉かな！やっぱ！」

「温泉ね。じゃあその案も皆に伝えとくよ」

ここに来て初めての旅行！めっちゃ楽しみ！






お久しぶりです、まいみです。随分溜めてしまいました。また少しずつですが書いていこうと思ってます。おまたせしてごめんなさい。まずかは旅行編からです。

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