花のち晴れ【男主】 (ページ5)

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真矢愛莉side

愛｢なお・・・｣

『・・・んだよ。愛莉か。』

愛｢なーに？愛莉は仍翔に話しかけちゃいけないわけ？｣

『誰もそんなこといってねーだろ笑』

仍翔は、永徳のベランダにいた。

前校舎の上にあり生徒の登校を見れる場所。

たいてい、ベランダか非常階段にいるから。

『何のよう？』

愛｢愛莉が、協力してあげよっか？｣

ずっと外を見ていた仍翔が、

少しだけ反応してこちらを見た。

『なにいってんの？』

愛｢愛莉ね？晴と、仍翔に近付く人嫌い。｣

『ふぅん。』

愛｢だから、江戸川音を潰したいの。｣

『俺も嫌いだよ。江戸川。いいよ、だけどね？』

ﾄﾞﾝｯ

仍翔は、愛莉に壁ドンしてきた。

愛莉の首に仍翔の細い人差し指が辿る。

愛｢ん！・・・｣

『俺の指示に従ってね？もしくは俺の為になることをしろ』

愛｢わかってる。愛莉にはね？作戦があるから！｣

仍翔の目は、何かを捕らえたように

鋭く、冷たかった。

『んじゃ、俺行くね？』

愛｢う、うん！じゃあ愛莉もサロンにいく！｣

『俺は帰るよ。また明日ね。晴にも帰るって伝えて』

愛｢わかった！また明日ね！｣

＊＊＊＊＊
仍翔が、行ったのを確認して少し景色をながめて

愛莉もサロンに戻ろうとした。

一｢なーに、話してたの？｣

愛｢一茶・・・｣

一｢仍翔がね、少し頬を、紅くしてでてったよ｣

訳のわからないことをいって、一茶は

去っていった。