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side紫


「またあの中通らなきゃいけないんですよね」

出来れば二度と入りたく無いんだけど


「なんなら送りましょうか?」

「いいんですか?」

もうこの際仲良くなってもいい気がしてきた
人じゃない筈なのに妖特有の嫌な感じがしない

むしろ懐かしさすら感じる…なんだこれ?


「俺のことは照って呼んでください」

「俺は深澤辰也です…」

じゃあふっかね、といってニコリとした顔は
ガタイに似合わずすげえカワイイ(笑)


「あの中通らなくてもいい方法はあるよ」

「ほんとに?!」

良かった!でもそれじゃあどうするんだ?


「ちょっと失礼」

「ふぇっ!?」

いきなりお姫様だっこされて変な声出た

コラ、笑うな



「ちょっと飛ぶから。」

飛ぶ!?

「え、ちょっと待って…!!!」


バサッと音がして顔に風が当たる

首を巡らすと照の背中から巨大な黒い羽が
生えてるのが見えた

色々置いといて、すごくカッコいい


「ちゃんと掴まっててね?」

声と共にフワッと浮く感覚

「うわぁ…」

母さん、オレ飛んでるよ!!!

「家、どっちの方向?」

「あっちの方」

手で指差したら近くのコンビニの裏に下ろしてくれた


「今更だけど照って妖だよね?」

「聞くの遅くない?(笑)」

まぁ、そうだよって

「怖くないの?」

「なんでだろ、全然やじゃなかった」

なんか嬉しそう(笑)
表情がコロコロ変わるしホントに妖なんだろうか?


「俺、一応天狗なんだけど。」

「それで羽があったんだ。」

なんか納得

不思議なくらい全然怖くない


「お礼したいしウチ上がってく?」

「いいの?」

「いいよ」


コンビニから二人でウチまで歩いた

あれ?俺、康二と同じことしてる気がする(笑)


ふふっ、と笑えば

「どうした?」

「いや、昨日さ?
 さっき運んでもらったヤツが妖に助けてもら
 たらしいんだけどさ。
 ソイツと同じことしてるな〜、て。」

「その人関西弁?」

「そうだけど?」

なんかニヤニヤしてるし

「助けた妖の見た目とかわかる?」

「黒髪で白い鬼の面付けてたって」

それ、完全に俺の友達だわ…(笑)って
めっちゃ笑ってるし


世間は狭いなと改めて感じた

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設定タグ:SnowMan , いわふか , ファンタジー   
作品ジャンル:ファンタジー
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皇玲太(プロフ) - 、さん» すいません、気づきませんでした! (2020年1月2日 12時) (レス) id: 293e872a7a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オリフラついてますよ。 (2020年1月2日 11時) (レス) id: dd44badf4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皇玲太 | 作成日時:2020年1月1日 20時

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