コレが運命ってやつ？(iwfk) (ページ3)

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side橙

それは昨日の帰りやった

「遅なったなぁ…」

たまたまミスがあって普段より遅い時間で
帰り道が真っ暗で

「こわっ！はよ帰ろ…」

昔からなんとなく黒っぽいモノに襲われかけたり、何もないところから引っ張られたり

ちょっと、その…体質で

今もアパートまであとちょっとの道が
以上に黒く見える

でも、あの道通らんと帰れん

イヤやわ…(泣)

それでも帰りたくて一歩足を踏み出したとき

「ひぇっ…！！！なになに！？」

体が固まって何も見えなくなった

オマケに後ろから生臭い息と足音が近づいてくる
　
逃げたくても体がガッチリ固まって動かなくて

「イヤやっ、誰かっ！！！」

もう駄目だと思ったその時に

「また派手なのが来たね」

若い男の人の声がして
体が動くようになった。

「煩いから消えてくれますか？」

その声がした直後に咆哮が聞こえて地面が揺れた

「うわっ！」

思わず倒れそうになったときガッチリとした
腕に抱き止められた

「ちょっと飛ぶから掴まって」

わけわからんけど取りあえずしがみついたら
フワッと浮いた感じがした

「そろそろ目を開けてもいいんじゃないですか？」

笑いを含んだ声が上からして
恐る恐る周りを見たら

「へっ？」

スカイツリーが同じ高さに見えた

ビックリしすぎて声もでん

「あのー、起きてます？」

固まっとったら目の前で手が揺れる

いつの間にか家の近くに降りていたらしい

そこで初めて助けてくれた何者かを見た

白い鬼の面
背が高くて、黒い着物
しがみついていたからか肩のところが解れていて

「あの、着物直しましょうか…？
　お礼もしたいですし。」

黒髪の綺麗な彼に

思わず言ってしまった