貴女と共に ページ39
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明け方目を覚ますと、すぐ隣には愛しい人の寝顔。
均整の取れたパーツは丸みを帯びていて可愛らしい。起きているときの理知的な瞳も好きだけれど、僕にしか見せないこの無防備な姿は特別だ。
静かにベッドを抜け出して、朝食の準備。
パンを焼いてスープを作る。フライパンに卵を割って、目玉焼きを二つ。
珈琲をカップに注ぐと、豆の良い香りが鼻腔を擽った。
今日から、二週間の海外出張。
お付き合いを始めてからは、二宮に無理言って都内を離れる仕事はできる限り控えて貰っていた。彼女に何かあったときにすぐ寄り添えるよう傍にいたいし、何より二人で過ごす時間が至高だったから。
ところが、二宮との電話を偶然聞かれてしまい、仕事をセーブしていたことが知られてしまった。
｢大野さん、来月から地方へ…？｣
｢いや、それは他の弁護士に采配する｣
｢…もし私を気遣ってくださっているのなら、心配せずお仕事に行ってくださいね。一人の夜が怖いなんて電話、もうしませんから｣
人前では気丈に振舞っていたけれど、やはり例の事件が突如フラッシュバックすることがあるみたいで、僕を頼ってくれたときは深夜でも会いに行っていった。
だから心配ではあったものの、そう言ってくれるならと以前の仕事量に戻した。会える時間が極端に減り寂しさに耐えかねて、でも変な時間に会いたいというのも迷惑かもしれないし、と二の足を踏んでいたとき、櫻井さんの方から甘えてくれたんだ。
それから、出張に行く前の日は彼女が家に泊まりにくることになった。地方や海外、都内を離れる機会は多かったから、半ば同棲しているような状態だ。
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野乃子(プロフ) - きよさん» ありがとうございます。次のお話で、カフェで働くきっかけとなる出来事が起こります。智さんがしっかり守ってくれているので、ぜひ読んでみてくださいね。 (2022年8月1日 22時) (
レス) @page50 id: b6882cb73c (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 野乃子さん、お話しありがとうございます。初デートからプロポーズまでの二人が純真すぎる！大好きな二人です。だからこそ相葉ちゃんのカフェでなぜ働く事になったのでしょう？まぁ、何があっても智さんが守り抜くんでしょうね！次のお話しを楽しみに待っています。 (2022年7月30日 16時) (レス) @page50 id: 93930afffe (このIDを非表示/違反報告)
野乃子(プロフ) - 紅葉さん» ありがとうございます。私もこの二人が大好きなんですよね♡おそらく次回の更新で移行になると思いますが、移行先でも読みに来てくださると嬉しいです。 (2022年2月6日 0時) (レス) @page47 id: b6882cb73c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - はじめまして、毎話キュンキュンしながら拝読しています！野乃子先生のお話はどれも好みで大好きです！特にこの2人が大好きで、これからも2人の軌跡が読めるのを楽しみに待ってます！ (2022年2月2日 0時) (レス) id: 3663dc8009 (このIDを非表示/違反報告)
野乃子(プロフ) - きよさん» そうなんです、探偵だったんです。短編集では長さの関係上カットしていたのですが、せっかくなので公開することにしました。いつもコメントありがとうございます。次のお話も楽しんで頂けると嬉しいです。 (2022年1月26日 0時) (レス) @page17 id: b6882cb73c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野乃子 | 作成日時：2022年1月25日 0時
