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流石俺の最愛の人。 ページ17

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そんな中、沈黙を破ったのは部長だった。





「どうする?取り敢えず顧問呼んでくる?」





取り敢えず大人を……という考えから、部長は職員室で弓道場の鍵の返還を待つ顧問を呼ぶことを提案した。





「だっ、だめ!!」





しかし、少女は必死になって首を横に振る。





「なんでA!?コイツのこと許せるって言うの!?ストーカーだけじゃない!言っとくけど、さっきのあれは強 姦未遂だよ!?」





少女の友人が怒りに顔を赤くしながら森を指差す。





「……正直、許してはいないよ。とても、…とても怖かったし」





先ほどの恐怖がぶり返したのか、眉をひそめて顔色を悪くさせる少女。その肩は細かく震えている。そして、それに気付かない赤葦ではない。





──そうだ、もしあと少しでも駆けつけるのが遅かったら……





そう思うと、赤葦は今にも倒れてしまいそうだった。



少女と彼女の友人の会話は続く。





「ならなんで「でも!もしこのことが大事になれば、問題になれば、色んな人に迷惑がかかるかもしれない──たとえば、弓道部が大会に出場できないかも。直近で言えば、バレー部が合同合宿を自粛しなくちゃならないかも……」


「っ、A……!」





──嗚呼A、俺としてもそれは凄く助かるよ。流石、心優しい俺のA。Aなら絶対そうしてくれると思った。





赤葦は自分のことより他人を優先する少女に胸が締め付けられた。それと同じくらいキツく、赤葦は少女を抱き締める。



少女は赤葦のおかげで汚れを知らないまま今の今まで歳を重ねてきた。そんな少女を赤葦はずっと側で見つめてきた。



少女なら事を荒立たせる様なまねはしないと。なるべく穏便に済ませるはずだと。



運の要素も強いがこれもまた、赤葦の計算の一つであった。





──けど、まさか弓道部以外の心配もしてくれるなんて。俺の、バレー部の心配もしてくれるなんて。





赤葦は知らず知らずの内に少女を抱き締める腕に力を入れる。勿論、それは少女が息苦しく不快に思わない程度ではあるが。


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設定タグ:ハイキュー , 赤葦京治 , ヤンデレ   
作品ジャンル:得する話
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ライア(プロフ) - あああああヤンデレぷまいーーーーーーーーーー(^q^) (2019年7月11日 0時) (レス) id: 22a2268380 (このIDを非表示/違反報告)
たなぱし(プロフ) - ぴよ曜さん» ぴよ曜さん、コメントありがとうございます!なんと、この小説で赤葦推しを生んでしまうとは…!!理想だなんて言ってもらえて光栄です!最後までお読み下さりありがとうございました(*´ー`*) (2017年8月26日 0時) (レス) id: 47f42923ee (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ曜 - この小説のおかげで、赤葦推しになりました!(笑)この小説の赤葦は、私の理想です!!完結おめでとうございます!&更新お疲れ様でした!!! (2017年8月25日 11時) (レス) id: 9123716162 (このIDを非表示/違反報告)
たなぱし(プロフ) - 審神者代理さん» 審神者代理さん、コメントありがとうございます!好みに合えば幸いです!もう赤葦さんの溢れる何でも出来る感に頼りきった作品となってしまいました笑まさにスパダリやあ…(*´∇`*) (2017年8月21日 21時) (レス) id: 47f42923ee (このIDを非表示/違反報告)
審神者代理 - 完結おめでとうございます!やっぱりここの赤葦さんは好みだなぁ…赤葦さんは何でも出来る感がすごいありますよね( `-ω-´) (2017年8月21日 21時) (レス) id: d1c49bf55e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たなぱし | 作成日時:2017年5月28日 1時

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