少女と弓道場。 ページ34
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「Aさ、最近困ってることない?」
弓をしならせ弦を外そうとしていた少女に、森がそんな言葉を投げかけた。
――は、?ば、バレた……?いや、まさか……
「え、何のこと?」
少女は必死に動揺してるのを隠し、いつも通りを装う。
「へえ……庇ってるんだ、赤葦のこと。まあ、Aのそんな優しいとこも素敵なんだけどさあ」
パタンとノートを閉じ、真っ直ぐに少女の瞳を見つめる森。やけに爛々としているそれは、どこか狂気じみていた。瞳に少女は映っているが、少女は見ていない。
「……え、京治…?しんじは何を言ってるの?」
――あれ、ストーカーのことじゃないの?
予想外の森の言葉に、思わず目を丸くする少女。
「大丈夫、俺は全部分かってるから。……A、赤葦に付きまとわれてて困ってるんだろ?」
「こ、困ってなんか……むしろ、私の方がお世話になってて「ああそうか、Aは赤葦に脅されてんだな。だからそんなこと言うんだな」
少女の言葉を遮り、森は一人納得しなように頷きを繰り返す。
「しんじ、一体どうしたの……?」
少女が心配と怯えを混ぜた瞳と声音で森の様子を窺う。
「どうしたの、だって……?俺はただ心配なんだって!!だって、もうすぐAは二週間も俺の目の届かないとこに行くんだぞ!?」
森のどなり声に少女の心臓が高鳴る。背中に冷や汗が駆ける。
森の訴えには、どうして分かってくれないんだという、彼の悲痛な思いが込められていた。
ゆらりと森が立ち上がり、一歩いっぽ少女に近づく。それと反対に、少女は森から一歩いっぽ遠ざかる。本能的に何だかヤバいと感じたからだ。
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たなぱし(プロフ) - ごくえんろうさん» わ、ヤンデレ牛島君(なんか闇金ウシジマくんみたい←)もご覧になっていだだけてるんですね!!嬉しいです^^牛島君のヤンデレは他ではあまり見かけませんよねー。自分得で書かせていただいてます笑 (2017年3月18日 7時) (レス) id: 8222ef3129 (このIDを非表示/違反報告)
ごくえんろう(プロフ) - たなぱしさん» 私は真っ黒黒葦派です(笑) ヤンデレ牛島君も読ませていただきました! 赤葦君も牛島君も好きなので嬉しいです(*´艸`*) (2017年3月18日 0時) (レス) id: 82fd8ee9bf (このIDを非表示/違反報告)
たなぱし(プロフ) - ごくえんろうさん» たなぱしとしては赤葦君好きが増えて何よりです!ただ、続編では赤葦君の印象がガラリと変わってしまうので……ちなみにたなぱしは真っ白葦も真っ黒葦もイケるクチです。もう赤葦君なら、なに葦でもイイです。赤葦に幸あれ(真顔)← (2017年3月18日 0時) (レス) id: 8222ef3129 (このIDを非表示/違反報告)
たなぱし(プロフ) - ごくえんろうさん» ごくえんろうさん、コメントありがとうございます!うわああ、本当ですね!最後の最後に締まりませんね!←これは圧倒的誤字ですね。指摘ありがとうございます!!! (2017年3月18日 0時) (レス) id: 8222ef3129 (このIDを非表示/違反報告)
ごくえんろう(プロフ) - ストーリー、とても面白いです!赤葦君をこの小説で好きになりました! あの、私と幼馴染と車内で。の最後らへん、『赤葦はスルッと』の部分なのですが、少女戸になっています。誤字ではないでしょうか。長文、失礼しました。 (2017年3月18日 0時) (レス) id: 82fd8ee9bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たなぱし | 作成日時:2017年2月8日 21時