私と白羽の矢。 ページ27
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赤葦から臨時マネージャーを引き受けた少女は、都合がつく日はバレー部に参加してマネージャーの仕事をやらせてもらっていた。主にバレー部が一日練習の土日にだ。少女が所属する弓道部は、土曜日は午前中のみの練習で、日曜日は一日休みと時間に余裕があったからだ。
期間は一ヶ月半。容量の良い少女は、割とすぐに仕事を覚えた。
バレーは幼馴染である赤葦が小さい頃からやっており、ルールは一通り知っている。WCやオリンピックでは、少女か赤葦宅のテレビで一緒に観戦する。
しかし、少女はマネージャーの経験が皆無だった。
――海につられて思わず引き受けちゃったけど、足手まといになってしまうのでは……
少女は不安に思っていたが、マネ業の練習を通してマネージャー二人と監督、コーチのお墨付きも貰えた。これなら大丈夫そうだと、少女はホッと胸を撫で下ろす。
そもそもの事のきっかけは、梟谷グループの合宿に烏野高校が参加することにあった。烏野高校にはマネージャーが二人いる。とはいえ、参加高校の増加は、食事の支度も担当する各校のマネージャーの負担を増やしてしまうと予想された。そこで急遽、梟谷のバレー部は誰かに臨時マネージャーを頼むことにした。
できれば料理ができて、バレーのルールを知っている人がいい。
そこで少女に白羽の矢が立ったのだ。少女の両親は仕事でよく家を留守にするため、家事が得意である。幼馴染のおかげでバレーの知識に関しても申し分ない。そしてあの容姿と性格だ。むさ苦しい男子高校生の集団に圧倒的で絶対的な華が増える。バレー部員は満場一致で賛成した。
赤葦が実際誘ったところ、少女は
結果、全てが丸く収まった。
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たなぱし(プロフ) - ごくえんろうさん» わ、ヤンデレ牛島君(なんか闇金ウシジマくんみたい←)もご覧になっていだだけてるんですね!!嬉しいです^^牛島君のヤンデレは他ではあまり見かけませんよねー。自分得で書かせていただいてます笑 (2017年3月18日 7時) (レス) id: 8222ef3129 (このIDを非表示/違反報告)
ごくえんろう(プロフ) - たなぱしさん» 私は真っ黒黒葦派です(笑) ヤンデレ牛島君も読ませていただきました! 赤葦君も牛島君も好きなので嬉しいです(*´艸`*) (2017年3月18日 0時) (レス) id: 82fd8ee9bf (このIDを非表示/違反報告)
たなぱし(プロフ) - ごくえんろうさん» たなぱしとしては赤葦君好きが増えて何よりです!ただ、続編では赤葦君の印象がガラリと変わってしまうので……ちなみにたなぱしは真っ白葦も真っ黒葦もイケるクチです。もう赤葦君なら、なに葦でもイイです。赤葦に幸あれ(真顔)← (2017年3月18日 0時) (レス) id: 8222ef3129 (このIDを非表示/違反報告)
たなぱし(プロフ) - ごくえんろうさん» ごくえんろうさん、コメントありがとうございます!うわああ、本当ですね!最後の最後に締まりませんね!←これは圧倒的誤字ですね。指摘ありがとうございます!!! (2017年3月18日 0時) (レス) id: 8222ef3129 (このIDを非表示/違反報告)
ごくえんろう(プロフ) - ストーリー、とても面白いです!赤葦君をこの小説で好きになりました! あの、私と幼馴染と車内で。の最後らへん、『赤葦はスルッと』の部分なのですが、少女戸になっています。誤字ではないでしょうか。長文、失礼しました。 (2017年3月18日 0時) (レス) id: 82fd8ee9bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たなぱし | 作成日時:2017年2月8日 21時