cap11 ページ12
バーボンが提案したのは、謎解きの専門家を交えて話を伺うことだった。
まさかとは思ったが、それは毛利小五郎のことだった。
始めは面倒臭がっていたが、コロリと態度を変える。
沖野ヨーコのライブチケットに釣られたらしい。
「簡単な男だね…」
「そうだな…」
新一が呆れながらそう言う。
これで探偵って…大丈夫か？
舎川さんというお祖母さんが話を進める。
「問題の三毛猫には去勢手術をした跡がありましたけど…」
「あのときは大変でしたわ…一晩入院して戻って来たんですが、なかなか包帯が取れなくて…」
舎川さんが思い返すように言った。
「抜糸するまで一週間ぐらいかかりましたから…」
嘘をついている様子は無い。
事実のようだった。
次に話をしたのは益子さんである。
引っ越しの際、入れた筈のケージからいなくなっていたらしい。
新一が猫を抱いて近づくと、益子さんはクシャミをした。
猫アレルギーなのだろうか…。
去勢手術をしたかバーボンが聞く。
すると、パラボラアンテナのようなものをつけていたと答えた。
嘘をついている様子はなさそうだった。
次に話をしたのは雨澤という男である。
正直、コイツが一番怪しいし胡散臭い。
変な臭いがするし。
「ちなみにさー、あの三毛猫［大尉君］なんて書かれてたけど雌猫だよ？」
新一がそう言うと、雨澤は一気に挙動不審になった。
警察としてはこういう奴を怪しまないといけないわけで。
小学生三人組が雄だと言うと、雨澤はホッとしたように胸を撫で下ろした。
…凄い怪しいんだが、コイツ詐欺師じゃないだろうな？
「コナン君、何か分かっ…あぁ、いや。何でもない」
ニヤッと笑って悪戯っ子みたいな顔をした新一。
どうやら、飼い主は見つかったらしい。
僕もつられるようにニヤッと笑う。
推理ショーの始まりである。
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新羅(プロフ) - ありがとうございます、頑張ります。 (2016年10月30日 7時) (
レス) id: 37088600a5 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - これからどうなるか楽しみにしてます。更新頑張って下さい。応援してます。 (2016年10月29日 22時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新羅 | 作成日時：2016年9月4日 10時
