狐につままれた (ページ9)

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部活終わるまでまってろよ！と、銀に言われ私は校門の外で待っていた

「すまん、A待たせたな。」

歩いてきたのは先程のユニではなくジャージを着た銀だった

私は急いで銀に駆け寄った

『銀！バレー部凄いね！！！』

私がそう言うと銀はポカンという顔をした

『選手全員上手すぎでしょ！！』

『あのMBめっちゃ凄くなかった？？体幹ぶれなさすぎ！！』

『銀のボールの軌道めっちゃきれいで思わずガン見しちゃったよー…』

などと１人１人に関する感想を全員分言っていった

『宮侑も本当に凄かった。こいつが"NO.1 セッター"？とか思ってたけど、試合みたらそんなこと言えなくなっちゃった。』

『あんなにトスあげにくい体勢から完璧になんて…超人だよ…』

『それにね？あんなに楽しそうにバレーしてる人初めてみた。』

『それだけバレーが好きで、本気なんだなって思ってさ…？』

そう思うと、あの時の邪魔するなって言葉は本気なんだろうな

『まあ、だからといって口が悪いのはよくないけどね！！』

熱心に私の話を聞いてくれていた銀が吹き出すように笑った

『とにかく皆本当にカッコよかった！』

『今日の試合、誘ってくれてありがとう！銀！！』

「いや、こっちこそ来てくれてありがとな！！」

「練習とかも見学出来るから、よかったら見に来てな。」

私は銀の言葉に頷いた

銀はまた家まで送ってくれるらしい

『練習試合で疲れてるでしょ！？家帰って休みな？』

(だって家逆なんでしょ？)

「いや、今日はAとまだ話してたい気分やねん。」

「あかんか…？」

(銀可愛すぎるでしょ！！！！)

『・・・銀がいいなら…よろしくお願いします…』

「みたことある展開やな笑」

『ほんとだよ…』

お互い笑いながら歩き出した

「侑、ほんまにあの女子俺ら目当てなんか？」

「俺らってよりはバレー好きって感じだったけど。」

「・・・・・」

「ていうか、さっきのA、ほんまにマネみたいやったな。」

『いや、昔はマネだったんだよ！！』

「バレー、好きなんやな。」

「A、もしよかったらやけど…マネやってくれへん？」

『・・・え？私女子だよ？？マネ禁止でしょ！？』

(もしかして女子だと思われてなかった！？)

ちょっとショック…

「いや、そう言う意味じゃなくてな！？Aなら大丈夫な気がするんや。」

「考えといてくれんか？」

やらないって決めてたのに…

きっと相手が銀だったからだろう、私は首を横には振れなかった