狐につままれた (ページ7)

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時は過ぎ、現在放課後

「またなA！！早く来いよ！！」

銀はそう言うと猛スピードで走り出し、教室から出ていった

「おい。」

突然後ろから声をかけられて振り向くと、そこには噂のミヤアツムがいた

ミヤアツムはじっと私を見つめた後、話しだした

「俺は自己紹介のとき居らんかったからなぁ。俺は宮侑や。」

宮侑はニコニコしながら言った

そのニコニコは銀とは違って、恐怖を感じた

(え、急に自己紹介？怖いんだけど…)

『あ、えっと高坂Aです…』

よろしくね、と言おうとしたとき

「そういや…高坂さん、誰目当てなん？」

『・・・・・え？』

時が止まったような感じがした

「せやから、誰目当てで銀に近づいとるんや。」
　
「銀本人か？俺か？治か？角名か？」

(は…？)

『何いってんの？』

『私はそんなんじゃないんだけど？？』

『お前らなんかに興味ないし。」

宮侑にイラつきながら答える

(自意識過剰かよ、気持ち悪…)

「大体の女はそう言うねん。」

「これからは俺らにも銀にも近よらんといてな。」

「死ぬほど迷惑やねん。」

「俺らがバレーする邪魔すんなや。」

そう言い私を睨み付けると宮侑は教室から出ていった

(な…なんだコイツ！！！！！)

何がイケメン狙いだふざけんなよ！！お前なんかよりもっとカッコいい人たくさんこの世には居るからな？？

(初対面にとる態度じゃないだろ！なんであんな奴がモテるの？意味わかんないんだけど！！！)

皆もしかして目節穴？

心の中で宮侑の悪口を言っていると、ふと遥花の言葉を思い出した

"顔"はね

(・・・・・こういうことかぁ！！！！)

私は1人でとても納得した

最初の方のニコニコしてる感じで女子に恋させてるのかぁ…

怖い怖い

(よろしくする気はないってことね！？)

気分が悪くなり、銀には悪いと思いながらも見学せずに帰ろうとしたが、幸と遥花に止められ、引きずられながら体育館に向かった