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『おはよー!!』
正直寝不足だったが無事に神戸に帰ってきた私
『幸、遥花!宮城&東京のお土産だよー!』
「え!?土日に行ったん!?」
「元気すぎやろ…」
2人とも呆れた顔をした
「ありがとう、A。」
「ほんまに感謝やわー!」
(こういうサプライズ感がお土産の楽しさだよねー!)
「なんでAちゃん、普通の土日に宮城とか行ったん?」
『あー、それは…』
別に幸と遥花になら話してもいいか、と思い合宿のことを話した
「じゃあ、宮城の元部活仲間とも会えたし、幼馴染とも再会出来たんやな!!」
「よかったなあ…」
「Aの周りの男はバレー好きしかおらんの…?」
(たしかに…ほとんどバレー関連じゃん!!)
「A。」
どこか聞き覚えのある私を呼ぶ声に恐る恐る振り向いた
「ふーん。合宿だったんだ。」
そこには意地悪げな笑みを浮かべた角名と申し訳なさそうな顔をしている銀がいた
『あ…角名…銀…』
「ごめんな。盗み聞きするつもりはなかったんよ。」
「楽しかった?」
角名が少し圧をかけて聞いてくる
怯えながらもわたしは負けないように言った
『めっちゃ楽しかった!!』
「・・・そ。」
何を言われるかドキドキしていたが返ってきたのは想像と違った反応
『・・・?』
『あ、これ!お土産…』
私がそう言うと2人とも驚いていた
「え、ほんまに買うてきたん!?」
「半分冗談だったんだけど…俺たちは。」
(いや、双子は本気だったのね!?!?)
『バレー部全員に買ってきたよ!!』
『これは全員に買わなきゃ!!って思って。』
「気になるから今開けていい?」
『えー、しょうがないなあ…許可する!!』
角名はプレゼントの包みを開けると、中から出てきたのは…
「・・・狐?」
『そう!きつねのストラップ!』
角名だけでなく銀もポカンとした顔をしている
「なんで…?」
『え、めっちゃ似てない!?』
「俺に?」
『うん!』
『見つけた瞬間角名だ!!って思って!』
角名はストラップをじっと見つめた
「なんかかわいく見えてきたわ笑」
「ありがとう、A。」
角名はよほど気に入ったみたいだ
顔が緩んでいる
『いえいえ!銀のも狐ストラップだよ!』
「銀のも割と似てるのしんど笑」
「ほんまや!俺だってわかるな笑」
(2人とも嬉しそうにしてくれてよかった…)
この調子なら他の皆も喜んでくれるはず!!
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作者名:ほの | 作成日時:2024年3月2日 16時