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「「ま、まさか…あれは…スカイツリー!?!?」」
西谷と田中が指差したのは鉄塔
『いや、スカイツリーって赤くないから。』
「あれはただの鉄塔だよ。」
「っ…ははははは笑」
赤いジャージを着た人達が笑っている
「女子が3人!?!?」
「ふははははは!!羨ましいだろう!!虎よ。」
(田中みたいな人がいる…)
『アホらし。』
「行こう、2人とも。」
「あ、ねえちょっと。」
先程の赤いジャージを着たトサカ頭の人が話しかけてきた
「君が臨時でマネしてくれるっていう子?」
『あ、はい!!高坂Aです。音駒高校の方ですか?』
「高坂A…?」
トサカさんが驚いた顔をした
「って!?A!?!?」
『え?』
『もしかしてクロくん!?!?』
「そうそう黒尾鉄郎くんだよー。久しぶりだネ。」
クロくんは東京にいた頃、家が近くて、よく遊んでくれていた
『え、身長めっちゃ伸びてる!!凄い!』
「いや、そりゃあ最後に会ったのは小5ですからね。」
『クロくん音駒なんだよね!?やった!!』
正直知らない高校のマネをするのは不安だったが、知り合いがいて、とても心強い
「多分、もっとビックリすることになると思うよ?」
『??なんだろ…』
「お嬢さん、体育館に向かいましょうか。」
(なんか雰囲気が全然違う…)
(本当に1コ上??)
『おぉ!!!す、凄い!!』
体育館に入ると丁度練習試合が終わるところだった
力強いスパイクに驚いていると、集合がかかった
「宮城県の烏野高校です。今回の合宿、参加させていただきありがとうございます。2日間よろしくお願いします!!」
澤村先輩の言葉と同時に烏野の人達は一斉に頭を下げた
自己紹介も終わり、早速練習が始まろうとしたとき、私はクロくんに手招きされた
「Aー!ちょっとこっち。」
クロくんの所に向かうと、音駒高校の皆さんが勢揃いしていた
「えっと、今回の合宿中俺たちの臨時マネをしてくれる高坂Aちゃんです。」
『えっと、高坂A、2年生です。昔、烏野に通っていて、今回の合宿のお誘いを受けたので来ました。』
『バレー部のマネをやってたので仕事は大丈夫だと思います…』
『迷惑かけないように頑張ります!よろしくお願いします!!』
私の自己紹介が終わると、音駒の人達が自己紹介をしてくれた
(音駒は賑やかな感じの人が多いんだな。)
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作者名:ほの | 作成日時:2024年3月2日 16時