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『影山ー、久しぶり!顔を会わせるのは私の卒業式以来だね。』
「そうっすね。A先輩、俺、烏野来ましたよ。」
実は烏野を進めたのは私だったりもする
"家からも近い"というのが決め手らしいが
『来てよかったでしょ?』
「まあ…」
影山はなんとも言えなさそうな顔をしている
『多分だけど、いつか胸を張って言える日が来るよ。』
「???そうですか…」
「そういえば、A先輩は何で宮城にいるんですか?確か兵庫でしたよね?」
「確かに!!なんでいるんだ!?」
西谷達が一生懸命考えていると…
「俺が誘ったんだ。」
主将の声がした
澤村先輩が私が合宿についていくことを説明した
「まじすか!!」
私に駆け寄ってきたのはバレー選手にしては小柄な男の子
(もしかしてこの子が…)
「はじめまして!!俺、日向翔陽って言います!よろしくお願いします!!」
日向に続いて他の1年生が自己紹介をしてくれた
「山口忠です…どうぞよろしくお願いします…高坂先輩…」
「月島蛍です。よろしくお願いします。」
(1年生個性強いなあ…)
『私も改めて自己紹介しなきゃだよね!!』
『私は高坂Aです!中1から高1までバレー部マネやってました。凄いバレー見るの好きなので、視線がうるさかったら言ってください!!』
『まあ、私が担当するのは他校らしいんですけど…』
『2日間という短い期間ですが、精一杯頑張ります!』
みんなが拍手してくれた
「そういえば日向と影山、テストどうだったんだ?」
澤村先輩がそう聞くと2人が肩を震わせた
「あー、えっとー、その…」
2人は赤点をとってしまったらしい
(なんか双子みたいだな笑)
『え!?じゃあ2人は合宿行けないの!?』
「A、俺に考えがある。」
田中が作戦を教えてくれた
『うわ、めっちゃいい!!私も久々に会いたいし。』
田中と私は固い握手を交わした
その日の夜、私達は東京に向かうバスに乗った
「潔子さん!!お隣に座らせていただいてもよろしいでしょうか!!」
「Aちゃん、一緒に座ろう。」
『潔子さん!!喜んで!!』
西谷が私を羨ましそうな顔で見ている
私は西谷の方を見て笑ってやった
『潔子さん、仕事とか大変じゃないですか?』
「大丈夫だよ。仁花ちゃんも来てくれたしね。」
『あ!1年生の新しいマネですよね!?早く挨拶したいなあ…』
「凄くいい子だからすぐに仲良くれなれると思うよ。」
潔子さんとたくさんお話しした
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作者名:ほの | 作成日時:2024年3月2日 16時