狐につままれた (ページ33)

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「今日からテスト2週間前や。ちゃんと勉強せえよー。」

その言葉に教室の雰囲気が重くなった

「あかん、どないしよ。終わったわ。」

侑がこの世の終わり見たいな顔をしている

『そんなに？？』

「Aは、来たばっかやからそんなこと言えんねん！」

侑が震えだした

「バレー部な？赤点とったら部活動1週間禁止&正論パンチ説教されるんよ。」

『ま、まさか…北先輩に…？』

銀が苦笑いをしながら頷いた

「去年、酷い目に会ったわ…思い出したくもない…」

『侑、ヤバイじゃん！！どうすんの！？』

「今日から死ぬ気で勉強するしかない！！」

「せやからA！！頼む！勉強教えてくれ！！」

『私が教えれるところなら頑張るよ！！』

そういうと侑は目を輝かせて、私の手をとり握手をしてきた

「ほんまに、ありがとな！！！」

「さて！今日から勉強頑張るで！！！」

何故か4人が私の家に来て、勉強することになった

親にも許可はちゃんともらった

部屋の掃除が終わった頃、丁度チャイムが鳴った

「お邪魔するでー！！」

「お邪魔します。」

『いらっしゃい！！どうぞー。』

4人を家に招き入れた

「おお！！広いなあ…」

「自分、1人で住んどるんやろ？」

『大体ね。』

「よし！！早速勉強始めるで！！！」

「せやな！これ以上北さんに怒られたくない！！」

私達は勉強を始めた

「あかん…全然わからへん…」

侑は始めて5分で集中力が切れてしまった

『はやすぎない？』

「バレーは集中続くのにね。」

「もう疲れた！！」

「「「『・・・・・』」」」

「はあ、しゃあない。ちょっと休憩するか。」

『いやいやいや！はやすぎでしょ。』

5分で勉強休憩してたら終わるのは何時になるのだろう

「でもなあ、侑は休憩せんともっと酷くなんねん。」

私は思わず苦笑いをした

北先輩に怒られとけって思ったのは私だけだろうか

『5分休憩したらわからないところ見せて。教えるから。』

私がそう言うと侑は目を輝かせた

「Aの説明めっちゃわかりやすいわ！！」

「今までわからへんかった問題が簡単に見える！！」

『よかった…』

「「「・・・・・」」」

3人は信じられない、といった顔をした

「え、あの侑が？」

「嘘やろ…」

そんなに侑の成績はヤバイのだろうか

(飲み込み凄いはやいのに…)

「ほんまにA凄いな！！ようわかったわ！！！」

「ありがとな！！！」

テストまでの2週間、部活がない日は今日のように勉強をした