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次の日、スッキリとした気持ちで学校に行くと、玄関に着いて早々、数人の女子達にとても謝罪された

1年生から3年生まで色々いる

中には泣きながら謝って、自分の思いを話す子もいた

(侑達は何を言ったんだろ…)

『私の方こそ、もう少し距離考えるべきだったと思ってます。』

『ごめんなさい。』

『それと、話してくれてありがとう。』

私が謝ると、女子達は驚いた顔をして更に泣きだしてしまった

『え、え??なんで!?』

そして更に謝ってきた






『はあ…』

あの後、私はなんとか泣き止ませることに成功した

"今まで通り、仲良しててください。"って言われた

(まじで侑達何したの!?!?)

一応、もうしないことを約束してもらった

"絶対にしません。高坂さん、優しいですから。"

なんて言われたりした

ようやく教室に向かおうとすると

「えー。A優しすぎない?」

「もっと怒ったりしなくてよかったの?」

角名が話しかけてきた

『・・・見てたの?』

「まあね。」

「ねえA、俺と一緒に来てくれない?」




角名に連れてこられたのは屋上だった

『なんか用事??』

「いや、ちょっと話したいなって思って。」

『そっか。』

「『・・・』」

私達の間に沈黙が流れた

『ねえ、角名。』

私が名前を呼ぶと

「ん?どうしたの?」

そう言って返事をしてくれた

私は一番気になっていたことを角名に聞くことにした

『最初に私の異変に気づいたのが角名だったって本当?』

角名は少し目を見開いた

「え、それ誰から聞いたの?」

『北先輩…』

私がそう言うと、まじかあ…と顔を手で覆った

「・・・別に確信があった訳ではないんだよね。ただ…」

『ただ…?』

「いつもより元気ないなって思っただけだよ。」

「マネ控えるって言ってたときもそうだったけど。」

角名は小さい声でそう言い、私から目をそらした

それを聞いた瞬間、私はどんな顔をしていただろうか

きっととても顔を緩ませていただろう

『角名!!ありがとう!!!凄い嬉しかった!』

『誰かに気づいてもらえて、本当に嬉しかった。』

笑いながら言うと、角名が私を抱きしめた

だきしめた?

『え!?ちょっ…「ごめん。」

「もっと早く気づいてあげられなくてごめん。」

「そのせいでたくさん怖い思いさせちゃった。」

「どうせ侑達の前では強がってたんでしょ?」

「今なら聞かなかったことにしてあげるから…何でも素直に言っていいよ。」

角名は辛そうな顔をして言った

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作者名:ほの | 作成日時:2024年3月2日 16時

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