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その日の放課後
「よーし!お話に行くで!!」
「侑のお話とか、絶対無事じゃすまへんなあ。」
「侑、治!!こんなときまで言い争いすんなや!!」
銀に言われても双子は止まらない
「侑、治。」
「「・・・・・」」
逆に普段通りで安心する
「A、今日は先に帰ってな。」
『え!?なんで、待ってるよ。』
「あかん!!明日を楽しみに待ってろや。」
私が何度言っても4人は下がらない
『・・・わかったよ。今日は帰る…』
『気をつけてね…』
私がそう言うと、4人は目をぱちくりさせた
「戦場にでも送り出すような雰囲気やな。」
「俺らが女子相手に怪我する訳ないやろ!!」
「ほな!行ってくるわ!!」
そう言うと4人は歩いていった
3年生バレー部の先輩方が私の家まで送ってくれるそうだ
「Aちゃん心配だし送るで!!」
『いえ!大丈夫ですよ。』
「帰り道に何かあったらどうするんや!」
『侑達が話し合いしてる最中ですよ?』
「角名の情報も全てやない。他にも居るかもしれんやろ。」
(北先輩…めっちゃ正論だから反論できない…)
「反論できへんなら、素直に甘えたらどうや?」
(うっ…)
『お、お願い致します…』
そんなこんなで3年生の皆さんと帰ることになった
赤木先輩や大耳先輩の話にアラン先輩がツッコミをいれたりしていて、とても賑やかな帰り道だった
(3年生って優しくて一緒にいて凄くほわほわする…)
侑達とは大違いだな(((
『あの4人だけで大丈夫なんですかね…』
「大丈夫やろ!アイツらなら。」
「意外に周りのことも見てるからな。」
「喧嘩のとき以外やけどな。」
(大耳先輩…とても共感です…)
「でもAちゃんの異変に最初に気づいたのは角名なんやろ?」
『え?』
『そ、そうなんですか!?』
「そうや。」
「まず、俺とアランは倒れている高坂さんを見つけたあと、保健室に運んだんや。」
そこまでは私も知っている
「侑達にも知らせとこうと思ってな。いつもアイツらがいる屋上に向かったんや。」
(ほう、、、)
「で、高坂さんのことを話したんやけど…」
「双子はアホやな、寝不足か?とか言うとったわ。」
『・・・・・』
「けど角名がな?」
"もしかしたら悩み事かもしれないです。女関連とか。"
「って、言うたんや。」
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作者名:ほの | 作成日時:2024年3月2日 16時