狐につままれた (ページ22)

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『おいしい！！』

「せやろせやろ！？」

あの話をしてから2週間ほど、ようやく休みが合ったので、食べ物巡りをしていた

治は兵庫のありとあらゆる名物を知り尽くしているようだ

「「「・・・・・」」」

「お前ら、どこにそんな胃袋あるんや…？」

「もう無理…」

『ええ、私より少食…？』

『もしかして私ヤバイ？？』

(確かに食べすぎたら太るよな…)

(てか既に手遅れだけど…)

終わったわ

「ええやんか。」

「沢山美味しそうに食べる女の子かわええと思うで。」

「「「『・・・』」」」

『なっ！！！！！』

『よ、よくそんなこと恥ずかしそうでもなく言えるよね！！』

私の頬が赤く染まった

3人はポカンとした顔で私達を見ている

「お、俺もええと思うで！！」

「かわええよな！！治よりも思ってるで！」

『侑、何に対して張り合ってるの？？』

「・・・？」

その後私達はゲーセンに行った

『角名強すぎない！？！？』

「オホホ。」

「あかん！！これ以上角名に調子乗らせてたまるか！！」

「3対1でホッケーでもやるか。」

『めっちゃいいじゃん！そうしよー。』

「俺の扱い雑すぎない？？」

「誰か1人参加出来ないで。」

「俺動画係やるわ。普段の屈辱をこれで…」

侑が悪い顔をしている

てことで、角名VS私&治&銀

結果は言うまでもないだろう

『可哀想だね…アイス奢るよ…』

「同情とか要らないんだけど。それにお腹いっぱいだし。」

『侑って意外にゲーム下手なんだね。』

「は？そんなことあらへんし。」

「俺、マリカーめっちゃ得意やねん。」

勝負するか？と言ってくる侑

『いいよ、絶対負けないから。』

「・・・・・」

私が圧勝した

「A、このゲームやらん？？」

『お！バスケのシュートするやつじゃん！』

『私フリースロー得意だよ？銀いいの？』

「勝つ自信しかないで。」

銀に2点差で負けた

「強いな！！」

『銀こそ！！上手すぎでしょ！』

『か、かわいい！！！』

「これってアニメのキャラだよね。好きなの？」

『めっちゃ好き！！この子推し！！』

「ふーん…」

何回かクレーンゲームに挑戦してみるが取れない

『・・・ショック！！』

角名が1枚分挑戦してみると、なんと1回で取れてしまった

『え？上手すぎない？』

角名はぬいぐるみを見つめた後、私に差し出してきた

「ん。」

『え、いいの！？』

「まあ100円だし。」

『ありがとう！！部屋に飾る！！』

『かわいい…』

角名が満足そうに笑った