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ある朝登校すると、靴箱の中には折り畳まれた紙が入っていた

"侑くん達に近寄るな"

"バレー部の邪魔するな"

"男たらし"

など数々の暴言が書かれていた

(おぉ…凄…)

正直とても驚いたが、実は宮城でもこんなことを経験したことがあったのだ(中学校より)

だから、少し慣れてしまった事も事実である

(どうせ、こういう人たちがバレー部の邪魔してるんだろうな…)

(あんま気にしなくていいか。)

高坂Aは意外にもこういうことには強いのだ




「A!今日はバレー部来るか!?」

『今日は習い事もないし行こうかな!』

あれから私は弓道部にもお邪魔する機会が増えた

入部しなくても「いつでもおいで。」と言ってくれた優しい部長さんには感謝しかない

(バレー部にも弓道部にも申し訳ないことしてるな…)



部活ではドリンクをつくったりなどしている

「A、毎日ドリンク作りに来てくれんか?」

「治、Aのドリンク好きすぎやろ。」

「だってめっちゃうまいやん。」

「まあ、せやな。」

『ありがとう笑』


「高坂さん、タオル貰えるか。」

『もちろんです!どうぞ!!』

「ありがとうな。」

「A先輩がいるときのタオル、めっちゃフカフカです!!」



「A!!今日一緒に帰ろうや!!」

そんなこんなで今日は宮兄弟と帰ることになった

どうやら宮兄弟の家は本当に私と同じ方向らしい

「はあ、ほんまに腹減ったなあ。」

「治はほんまに食いもんに目がないなあ…」

結局帰るまで我慢出来なかった宮兄弟とコンビニに寄り、肉まんを食べた

『ん!!美味しい!!』

「やろ!?ここのめっちゃうまいねんな!!」

「コンビニの肉まんなんてどこも同じやろ。」

「侑、わかってへんな。ちょっとずつ違うねん。」

そう言って違いについてめっちゃ語りだした

(侑と治の普段の立場が逆転してる…)

「治!!落ち着け!!これ以上話されると死人が出るわ!!」

『え、ちなみに皮?みたいのが一番美味しいのはどこ?』

「A???」

ちなみに私は肉まんは皮の部分が一番好きなのだ

「A、気になるんか!?皮が一番美味いんは、ここから徒歩20分のところにあるコンビニや!!」

「しっとり感と味が段違いやと俺は思っとる!!」

『治、今度一緒に行ってくれない?』

私がそう言うと、治は顔をパッとして嬉しそうな顔をした

「ええで!案内するわ!!」

「A、ありがとな!!」

治は私が今まで見た中で一番の笑顔をみせた

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作者名:ほの | 作成日時:2024年3月2日 16時

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