・ ページ2
･
「私、貴方を拾ってから、願いごとはひとつしか叶えて貰ってないよね。」
「嗚呼、道に座っとった子どもらにパンを与えてっていうやつよな」
そう言うと、Aはうん、と頷いた。彼女のことを好きになった原因のひとつに、超が付くほどのお人好しというのも含まれている。流石お姫サマ、やな。
「だからその･･･お願い！私の恋を叶えて下さい！」
勢いよく手と手を顔の前で合わせて、俺の顔色を窺うA。ランプを擦った人･･･そう、主人の命令は絶対だ。ここではAの恋を叶えなくてはならない。
「･･･ふたつめはそれか。ええけど、みっつめも成る可く早く決めてな。思い付くまでが長いねん」
「それならもう決めてあるよ！ロボロの願いを叶える！これでどう？」
花を咲かせた笑みで、思いもよらぬ提案をしたAに仰天する。俺の願い？
「今までありがとうロボロ。私からの御礼だよ！･･･正直、御礼になってるかは微妙だけど･･････」
「･･････ほんまに、ええんか？」
「いいよ。好きなこと、何でも叶えて。ひとつくらいはあるでしょ？」
「･････････ひとつだけ、なら･･･」
良かった！と再度笑う彼女。
辺りは静かさを増し薄暗く染まっていくのに、心中の興奮は何時までも鳴り止まなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 624人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃辻(プロフ) - たぴさん» いつもありがとうございます！！バリバリ覚えております！！嬉しいお言葉ありがとうございます、頑張ります！！！ (2022年1月18日 7時) (
レス) id: a2ef0ea3c3 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - 覚えていないかもしれませんが、お久しぶりです〜！！そうだったのですね、また戻ってきてくれて良かったです！！！どうかお体に気を付けて、受験頑張って下さい！！！ (2022年1月18日 0時) (レス) @page14 id: 998524a2ed (このIDを非表示/違反報告)
ひぐさん(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます！気長にお待ちください！ (2021年7月16日 23時) (レス) id: dcd65c88e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - リクエストしてもいいですかね…zmニキかrbrンゴ(もしくは二人とも)に体中噛み噛みされながら無理やり堕とされるの (2021年7月16日 3時) (レス) id: 9a926607ca (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ランプに引きずり込んじゃうのホント背筋凍る…(好き)共依存良いですな、utくんやったら一等星になれるんやろな…。 (2021年7月15日 7時) (レス) id: 9a926607ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひぐさん | 作成日時：2021年6月21日 22時
