下っ端は永遠に指図される運命です ／ gr ページ1
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木製のデスクの上に置かれたうんざりする程の資料から目を逸らす。ふと鏡に映った金を見て、苦い子供時代が段々と蘇った。
＊
昔の俺は、この珍しい金髪のせいで転校先の学校で酷い虐めを受けていた。必死な勉強で日本語に関しての不便は何一つなかったが、喋る言語は同じでも種族が違うと外見も違うのだ。
黒目黒髪で埋め尽くされた小さな社会の中に、ぽつんと金髪赤目がひとり。物珍しげに見る者もいれば、嫌悪の目で見る者もいる。何度この金髪を恨んだことだろう。
成績は常にトップだった為か先生からは可愛がられたが、勿論そんな部外者を疎ましく思う者は少なくない。案の定、俺はまだ思考が幼い子供社会の
「化け物のクセに調子乗んなよ！！！」
そう吐き捨てられた罵声と共に、飛んできたのはひとつの小石。投げられた其れは見事俺の眼鏡に命中し、レンズは小さくひび割れた。
「そのままそのナマイキな目に当たればよかったのに」
ボソリと呟かれた言葉にグッと下唇を噛み締め我慢する。身体は動かなくても頭の中は純粋な怒りで染まっていく。俺はこの国に来るべきではなかったのか、
「ちょっと危ないでしょ！やめなよ！」
そう言って視界を遮るようにしたのは、桃色のランドセルを背負った小さな少女。
俺は其の日から、凛々しい顔をした彼女を見続けてきた。
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ひぐさん(プロフ) - ハルさん» 毎度ありがとうございます（ ; ; ）捏さんはちょっと自信あります！ (2021年7月15日 23時) (
レス) id: dcd65c88e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - knさん怖ァ…(至福)神頼み、したくなっちゃうZE☆ちっさい神様絶対かわいい…もっと病んで(手遅れ) (2021年7月15日 7時) (レス) id: 9a926607ca (このIDを非表示/違反報告)
ひぐさん(プロフ) - 鷲さん» 有難うございますは此方の台詞です・・・、有難うございました！ (2021年3月6日 15時) (レス) id: dcd65c88e0 (このIDを非表示/違反報告)
鷲(プロフ) - 本当好きなんですよ、ありがとうございます！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 1666ef35c1 (このIDを非表示/違反報告)
ひぐさん(プロフ) - LOOK@プッチンプリン飽きた( ´･ω･`)さん» あああ大分遅れたのに有難う御座います・・・！ (2021年2月28日 9時) (レス) id: dcd65c88e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぐさん | 作成日時：2021年1月29日 18時
