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兵士のひとりが目覚めたという情報が入ったのは、ロボロが映像の分析の為に管理室へと向かった数分後のことであった。
軽く動機を乱すしんぺい神から、医務室から会議室までのあの長い距離を走ってきたことが予想される。その場にいたグルッペン、トントン、ゾム__その他諸々、オスマンとロボロ以外の幹部たちはいち早く医務室まで向かった。
「・・・・・・あ、おはようございます」
医務室の一番奥のカーテンを開けると、優雅にベッドに座り欠伸をする男の姿があった。呑気な茶髪くせっ毛の其奴に何人かは嫌悪を抱きながらも、何も思わない振りをする。
「しんぺい神サマから聞きましたよ。それで、眠らされた時の話を聞きたいんでしたっけ。はぁ、俺まだ起きたばっかりで記憶が曖昧なところが幾つかあるんですが・・・・・・」
勿体ぶるばかりで本題に入らない男に嫌気が差したグルッぺンが、いいから早くと急かしに急かす。男はひとつ間を開けてから分かりました、と頷いた。
「その時俺は何時もと同じ様に警備をしていたんですけど。後ろから他の奴の驚く声が聞こえたと思って後ろを向いたら、男がいきなり此方に発砲してきて。いやぁ、あん時はまじ焦りましたよぉー」
あはは、と若干気の抜けた笑い声で後頭部を搔く男の表情からは、反省の様子なんて少しも読み取れやしなかった。それどころか少々自身を軽率に扱っている様な気がして、トントンは指導がなっていなかったのかと自分に不甲斐なさを感じた。
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ひぐさん(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» 有難う御座います!頑張ります〜! (2021年2月9日 21時) (レス) id: dcd65c88e0 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - 続編おめでとうございます!!大好きです!応援してます!更新頑張ってください! (2021年2月9日 20時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぐさん | 作成日時:2021年2月9日 17時