【d!】聖戦の天使 IV (ページ3)

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誘拐ページ3

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「･･････はぁ、どうするん。なぁ」

トントンの溜め息に、シャオロンは分かりやすく肩を震わせた。結局国境で掴めた手掛かりはほぼ無に等しく、馬車の跡は森にかかる辺りでほぼ切れていたし、其の付近の国境の警備を担当する兵士達も強力な麻酔銃で眠らされていたので、まともに話も聞けやしなかった。
まさに暗中模索である。

「･･･すまん、俺の注意不足やった。ホンマにすまん。責任はとる」

「どうやってとるん？」

何時もとは打って変わって、顔を汗に濡らしているシャオロンに、トントンは容赦なく冷たい言葉を浴びせる。シャオロンは爪を手の肉にくい込ませた。

「其れは、勿論、彼奴を見つけて･･････それで、傷一つない状態で、この城に、帰す」

「･････････」

拙い言葉と眉に深く皺を作るシャオロンの瞳は、真っ直ぐな黄色だった。其の様子にトントン含め他の幹部もそれぞれ想いを含ませた瞳で、ひとつ息を吐いた。

「･･････うん、うん。せやな。今すべきことは説教やない、Aを助け出すことやんな」

「おーおー、いい加減泣き止めや。そんな状態で情報整理したって書類見えないやろ」

「･･････泣いてへんし」

荒い手つきで目元を擦り、積まれた書類に向き合った。怒りや罪悪感は滲むものの、黄色は確かに決意の色をしていた。

「････････････はぁ」

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テスト終わりました！！

長らくお待たせ致しました。
これからまた英検の2次試験があるので、それまでに思いついたものからどんどん更新していきたいと思います(多分)