廉の理由。 ページ5
俺はそれから学校を早退した。
いや、早退させられた。
車の中は驚くほど静かで俺も優太も
なんも話さなかったのをよく覚えとる。
家に帰ると午前中で講義が終わった
勇太兄さんと玄も兄さんがいた。
海人は寝ているらしく、
四人で家族会議。
勇太｢驚きだよ、廉がそんなことするなんて｣
｢ちが、俺はっ｣
優太｢サッカーのコーチからも連絡があったぞ｣
｢？！それも、違うんや！俺やない！｣
玄樹｢今皆、海人の世話とかもあるんだよ？｣
優太｢ちょっと忙しい時期なんだ。一昨日まで廉も海人の世話してくれてただろう？｣
してたで？。自分のことを後回しにして
先輩に虐められて痛む傷を我慢して
サッカーで疲れた体にムチを叩いたり
終わらない塾の宿題を夜中起きてやったり
自分より海人。
褒めてもらえるなら、優太達が喜ぶならなんやって
やったる。そんな勢いやったもん。
勇太｢明日学校に行って謝りな？今日もクラブあるんだし先輩たちにも謝りな｣
玄樹｢返事は？｣
海人｢にいちゃん・・・・｣
俺が説教されてる中、海人が小さな声で優太を呼ぶ。
海人｢あ、廉兄、お帰り・・・・｣
むしょうに腹が立った。家族から優しくされる海人に
俺も頑張って海人の世話してるのに
その優しさを無駄にされた気分で。
優太｢海人、ちょっとソファーで待っててな？｣
廉｢ええよ、別に。俺なんか気にしなくてええ｣
俺のその一言で家族を凍りつかせた。
玄樹｢自分が悪いんだよ？｣
廉｢せやから俺はやってない言うとるやろ！！！何度も言わせんな！そっちが信じないだけやろ！！俺やないっ！絶対にやってない！今まで我慢しとったけどこれだけは絶対認めん！！｣
俺はその大声を出して家を出ていった。
優太｢廉！｣
優太の呼ぶ声は聞こえないふり。
でていってからどれくらいたっただろう。
気づけばまわりは真っ暗でひとけがなかった。
｢お、お前金あるー？｣
きっしょい声で男に話しかけられた。
ベタベタと体を触られるが無視した。
｢てか、名門中の生徒じゃね？｣
廉｢まぁな。その名門中の先生から見放されたんだよ｣
｢きゃっははっはっは！｣
廉｢お前らさぁ、強いんだろ？ほんなら飛鳥中学校の柳田という先生、辞めさせてや。先生という仕事を｣
｢おまえ、何様だ、あ？｣
廉｢なんてな冗談やわ｣
｢おい、まてよ！｣
ﾎﾞｺｯ!
廉｢汚い声でキャンキャン騒ぐなや、みみざわりやわ｣
殴った瞬間が爽快だった。
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sk(プロフ) - 待ってました！！ (2020年5月22日 22時) (
レス) id: e0ea81f235 (このIDを非表示/違反報告)
☆漆黒の廉担☆ - 続きみたいです！もしかして続かないですか(・・? (2019年8月26日 11時) (レス) id: c7b55b7198 (このIDを非表示/違反報告)
? 岩 橋 姫 愛 ?(プロフ) - 続きとかないですか？すごい続きがみたくて！ (2019年5月30日 23時) (レス) id: c0bf59ca95 (このIDを非表示/違反報告)
岩 橋 姫 愛(プロフ) - 続き見たいです！更新頑張ってください！ (2019年2月14日 2時) (レス) id: bd7098ae5b (このIDを非表示/違反報告)
nanami1103sz(プロフ) - 泣いてしまう。そこをしょうくんが抱きしめて落ち着かせてあげる。胃腸炎の症状も落ち着いたら、廉くんの過去を話して、そこでしょうくんも一緒に過去が明かされる…みたいなのが読みたいです！ (2019年1月20日 20時) (レス) id: 7a52e3433f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロエ | 作成日時：2019年1月5日 18時
