幻のプラネタリウム。

#04 ページ4

そんな私たちの馴れ初め＿＿


後に、日本を代表するYouTuberとなる

「東海オンエア」のメンバーの一人である

てつやから紹介を受けたことがきっかけだった。


てつやとは高1にクラスが一緒で、

かなり仲良くさせてもらっていた。

楽観的で優しく、気さくな彼とは意気投合し、

知らず知らずのうちに打ち解けあっていったっけ。


そんなてつやがお母さんに

「学校にすごいやつがいた！」って

自慢したくなるくらい目立っていた男。

そう、それが柴田ってわけ。

私も柴田と高1で初めて出会ったとき、

度肝を抜かれたのをつい昨日のことのように覚えている。

ボッサボサの爆発したような髪の毛で廊下をうろうろし、

制服もベルトを絞めずボタンも留めずぐしゃぐしゃでだらしなかった。

うわぁやっべぇ奴だ、ってのが柴田の第一印象。

でも彼と話してみると案外優しくて、

後に東海の主砲と呼ばれる理由にも

納得できるほどに笑いのセンスがあり、

アホかと思いきやかなり頭も良く、

何より笑顔が素敵だった。


持ち前の笑いのセンスで

私を幾度となく爆笑させてくれるし、

勉強が苦手な私に付きっきりで教えこんでくれるし、

子供のような無邪気な笑顔で私の心を癒してくれた。


そんな柴田に、

いつしか恋心を抱いていたのは言うまでもなくて。

この気持ちを伝えるのに、そう時間はかからなかった。

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