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#13 ページ13

外に出てみると、まだまだ冬だなって。

吐く息は白く、寒さで頬も真っ赤っか。

オカザエもんこと柴田は、

てつやたちと合流したみたい。

見送った後、急いで美容室に向かう。



良かったな、昨日髪の毛染めておいて。

今日のために、

ちょっとだけハメ外して金髪にしていた。

柴田には、

「似合ってるじゃん、可愛いよ」

って。

金髪のおだんごヘアに、

水色と紫のお花のヘアアクセ。

ずっとショートだった髪の毛を

この日のために胸あたりにまで伸ばして。

そして、高校生のときに柴田と一緒に見た

ピンク色の花柄の着物。

成人式にはこれで出ようって2人で決めてた。

それがだんだんと体に纏われていくのを見て、

胸が高鳴るのを感じる。

着付けが終わり、鏡を向けられたときは

涙が出そうなくらいに嬉しかった。

大人になれたんだなって。

早く柴田に見せに行かなくちゃ。

どんな顔をしてくれるかな。

何て言ってくれるかな。

考えれば考えるほど頬が緩んでしまう。

ニヤニヤしながら車を走らせ、

彼らの待つ会場へと向かう。

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作者名:#Love | 作成日時:2020年10月24日 20時

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