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車から降りると、目の前に聳え立っている大御所感満載な寺院。
「ここはどこでしょうーか？」
と「ここはもしや、日光東照宮ではないですか？」
「正解〜！」
この間てっちゃんと行った清水寺はじっくり楽しめなかったから、今日こそは。
と「すっげぇな。こんなデカいの初めて見た」
「すごいよね〜」
写真を撮りながら、吸い付けられるように見入っているとしくん。
感嘆の声を漏らしながら目を輝かせているとしくんを見ると、妙にドキドキする。
と「ここって家康が祀られてるんじゃなかったっけ？」
「そうだよ！よく知ってるやん！」
と「だろ！すごくね？俺」
「んー、どうだろ」
としくんに目を奪われて、曖昧な返事しかできなかった。
と「...もしかして、俺に見惚れちゃった？」
いつの間にか私の方を見て、にやにやしている。
「......んなわけないから」
こういうところを視聴者のみんなに見られるって思うと恥ずかしくて仕方ないってことを、としくんはきっと分かってない。
と「中入らんの？早く行きたいんだけど」
「うん！行こっか」
どうやら、私よりも興味を持っているみたい。
寺院の中は、絢爛豪華な装飾の数々。こういうの見るとテンション上がるよね。
と「やばっ。いやぁ豪華すぎて言葉出ん。俺らがこんな所にいていいのかって思う」
「もう場違いな気さえしてくるよね(笑) でもすごいいい所！人気な理由が分かるもん。これがリピーター続出の由縁なんだね！」
と「だな。俺ら2人もきっとリピーターになると思う。また来れるといいな」
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作者名：#Love | 作成日時：2021年1月3日 9時
