The 流星群。 (ページ10)

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翌日。としみつのことが心配で心配でたまらなかった私は、夜が明けると同時に、一目散にとしみつのいる保健所へと向かった。

「としみつ！！」

まだ眠っていたとしみつを起こしてしまったのは申し訳ない。

でも、なんだかとしみつは元気そうだった。

と「......あ、Aか、昨日はマジですまなかった。俺のせいで...」

「としみつは何も悪くない！むしろあんな怪我してたのに、具合悪そうにしてたのに、出たいっていう気持ちの方が何倍も強かったんだなって。やっぱ城西のキャプテンはとしみつでよかった！」

そう言うと、としみつは私をぎゅっと抱きしめた。

「......え？」

一瞬なんのことか、頭が追い付いかない。

今、としみつに抱かれてる...？

と「...A、今日退院できるらしいからさ、夜、ちょっと会えねえか？」

耳元で言われて少しくすぐったい。

「......夜、か。いいよ」

断るわけ、ない。

好きな人からのお誘い。胸があったかい。

この状況のおかげで、こっちは顔から火が出そう。

顔が真っ赤なところを見られたくないから下を向いていると、としみつが私のほっぺをむにってしてきた。

「...わっ！」

と「A、ありがとな、見舞いに来てくれて」

思いの外近かったとしみつの顔にまた驚き、顔が赤くなってしまう。

こんなの、勘違いしちゃうよ...。

「......もう、としみつのばかやろう」