#24 ページ25
信頼していた友人に、突然キスされるのってどうなの?
気持ち悪い?それとも照れくさい?
私は、残念ながら前者で、幻滅してしまった。
てつやは、友達として好きだった。
としみつへの気持ちを最初に打ち明けたのも、信頼していたてつやだった。
いつからだっただろう。てつやがよそよそしくなったのは。
2年ももうすぐで終わる頃だったと思う。
その時に、気付いた。
てつやって、私のこともしかして......好いてくれてるかも、って。
自意識過剰だったら恥ずかしいけど。
でもそれは、間違っていなかったみたい。
ありがたかったし、素直に嬉しかった。
でも、てつやからあのアプローチをされるなんて思っていなかったから、余計に。
と「A、どした?お得意のスマイルがないけど?」
こんなときにまで気付いてくれるとしみつは、今だけは鬱陶しかった。
「ううん、大丈夫」
と「絶対大丈夫じゃないだろ!何があったか言ってみろよ」
としみつの圧に負け、全てを打ち明けた。
と「そっか。Aの好きなやつ、誰か知らんけど、それは傷つくな」
としみつ、あなたなんです...。
あなたを好きだから苦しいんです。
涙と一緒に、口からこぼれ出た一言。
そんなことひとつも思っていないのに、心理とは裏腹な言葉が出てしまった。
「てつやのこと、嫌いかもしれん......」
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作者名:#Love | 作成日時:2020年7月3日 21時