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#14 ページ15

て「ふぅ...。俺、Aのこと......」


と「あ、いた!今日集まりなかったって。勘違いしとったわ笑」


てつやが何か言いかけたとき、用事の済んだとしみつが走ってやってきた。


て「もぉ!!何で大事なこと言おうとしてるところ割り込んでくるの!恋愛小説じゃあるまいし」

と口を尖らせてしまった。


「そんな大事なことなら、今言いなよ」


て「......やだ。もう言わんもん」


あーあ、としみつのせいで拗ねちゃった。


ごめんって!とあたふたしているとしみつと、よくも邪魔してくれたな!って怒るてつや。


なんだよこいつら。ガキが喧嘩してるところでも見てる気分だ。


「はやくしんと置いてくよー!」


てつやの大事なこと。気になるけど、てつやのことだからきっと大丈夫だろう。


て「あーもぉ待って〜!」


と「てつや遅っせぇな!」


ただ、としみつのことは好きなんだけど、好き なんて言っちゃったら、としみつは何て言うかな。いつも不安になる。


こう見えて、この男も女子から結構な人気を誇っているから、いつ誰の彼氏になってもおかしくない。


いつも側にいるが故に、なかなか勇気を出せない。男っぽいとよく言われる。だからこそ、ちっぽけな自分が情けなくて仕方ない。


この関係で十分だ、とすら思い始めてきた。

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作者名:#Love | 作成日時:2020年7月3日 21時

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